昔描いた絵から考えたこと

昔描いた絵と言っても、中学生以降のものは残していない。自分は時々絵の全データを削除・破棄する癖があるためほぼ残っていない。よって残っている作品については卒業アルバムなどに書かれたものである。(中学校・高校の卒業アルバムについては写真以外の付加価値がないため破棄済だが、小学校・幼稚園については文集の役割があったり表紙が自分が描いた絵から用意されたりすることがあったため一応残している)

先日残っている卒業アルバムを発掘して当時の絵を振り返ってみた。小学校時代の絵に関してはファンアートとなり、幼稚園時代については構図の決め方が今と違いすぎて参考にならないためいずれも掲載はしないが、随分と遠くに来たものだと考える。

興味深いと思ったことは、発達障害児は人間の形をした人間を描けない傾向があるようだが(※1)自分に関しては幼稚園卒業の時点で一応人間の形をした人物が描けていたということだ。発達障害者の画力については健常者と同じく絵に関心があるかないかどうかで左右されるとも取れる文献(※2)もあることから、必ずしも発達障害者=人並みの絵を描けないというわけでもないということだと考える。自分はネットで発表している身からしてみたら弱小ではあるが、たまに感想を頂けることもあるためそこまでではない…とは思っている。

絵が下手な人間で他人に迷惑をかける人間は精神由来の障害がある(※3)というネットの俗説があるため、障害を開示せずに清く正しく活動しており綺麗な絵を描く方の障害が、自分のものと近いと知った時には驚いたものだ。スマートな振る舞いが出来る方は私生活を出さない印象があるし、自分も近いスタンスで活動していることから考えるとボロを出さないために擬態せざるを得ないということだろう。
先述の俗説のような絵に実際遭遇した方が見た絵の作者の障害特性については、そもそも私が考える障害と根本的に異なる可能性がある。信憑性の高い文献がないためリンクは避けるが、想像力や観察力が一因となっているらしい。私は絵を描くために何かを想像することも観察することも苦痛だと思ったことはないが、人によっては苦手分野なんだろう…と想像してみたりする。

小学校卒業時の絵と比べても大分バランスが改善された所を見るに、続けるものだなとも思う。何度か書いているように資料を集めるようになったことが大きいとは思うけども。直近で残っている絵が2年半ほど前で、それらと比べても描きたいものができたということは大きいと痛感した。

※1 発達障害やグレーゾーンの子供のお絵描きの特徴/テテトコ
※2 発達障害と診断された高校1年生 得意な絵で活躍中!/NHK
※3 作者自ら開示しているパターンもある

卒業文集に書かれていた絵がモノクロだったため、オリキャラで再現してみた。

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bio

お絵描きと個人サイトいじり大好き。インターネット老人会会員。読書好きでちょこっとアニメを観たりします。

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