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おやつの時間になり、さっそくクリームソーダづくりに取り掛かる。
彼はエプロンを身に着け、深さのある容器に土台となる氷を敷き詰める。
これでもかと氷を多く入れるのがポイントだ。氷が少なすぎると、
メロンソーダを注いだ時に大惨事になるからだ。
アイスクリームディッシャーと呼ばれる、調理器具を使ってアイスを丸くする。
アイスが固い場合は、アイスクリームディッシャーを軽く温めておくとアイスの盛り付けがとても楽だったりする。
氷を敷き詰めた容器にしっかりと密着させてアイスを盛り付ける。
そおっとメロンソーダを注ぎ、炭酸の泡が落ち着いたらまたゆっくりとメロンソーダを注ぐと、クリームソーダの出来上がりだ。少しアイスの盛り付けが不格好なのはご愛敬。
出来上がったクリームソーダをテーブルに置き、妖精たちを呼ぶと元気な姿の妖精達が現れた。
それぞれ妖精たちも椅子に座り、「いただきます」と日本式に手を合わせて、それぞれクリームソーダを食べ始める。
──彼もアイスを少し長めのスプーンでアイスを救い一口食べる。
バニラアイスの優しい味が口の中に広がる。
アイスの余韻を楽しみつつ、メロンソーダをストローを使って飲むと、
今度は炭酸のシュワシュワ感が口に広がる。
アイスクリームの冷たさと、メロンソーダのシュワシュワ感を交互に楽しんでいると、
「──おいしいね!!サンタさん!!」
「しゅわしゅわだー!!」
「……あいすおいしい……」
──目をキラキラと輝かせ、クリームソーダをおいしそうに食べる小さな妖精達の笑顔を見ながら、
今年のクリスマスも彼らと共に頑張れそうだと感じたのだった。
余談ではあるが、妖精たちのクリームソーダの自慢を聞いたトナカイたちが、
押し掛けてくる事態になるのはそう時間がかからなかったそうな。