#7 「レッドアイとオッドアイ 3」
ちょっといいかな?
君たち、おじさんたちとゲームをしないか?
ゲーム・・・?
突然、2人の前に現れたハンターはゲームをしないかと問いかけてきた。
2人は騒ぎ立てず、落ち着いた様子でいた。
どんなゲーム?
なぁに、簡単なことさ。
今から言ったモノを
制限時間内にココへ持ってこれたら君たちの勝ちだ。
だが、制限時間をオーバーしたり、
間違ったモノをもってきたりしたら
代償として君たち2人の片目をもらう!
簡単だろ・・・?
ここから先は、変に喋ったり目立つような行動をしたら危ない…
何しろ付き人のラディアの瞳もかかっている。
守らなくちゃ…ボクの付き人を…
ラディアがアレを覚えていたら好都合なんだけど…
イチかバチか試してみるか………。
おっ、おアツイねぇ…
ラナとラディアは同時に互いの瞳を見つめあった。
2人は瞳を見つめあってから一言も話すことはなく
危険を察知したのか
手を握った瞬間、素早く逃げた!!
まて、ごらぁ!!!!
逃がすかよ!!
イベントを楽しみにしている猫耳族や人間がニャルロメドに向かい
2人を見逃したハンターは手に凶器を持ち誘い出す
でてこいやー!
じゃねーと、ここにいるやつら全員処すぞ!
ちょっといいかな?
君たち…そんなものを出して何をしているんだい?
ゲッ!警備員だ!!
なんでもねぇーっすよ!
これ、おもちゃだし、ほらぁ…
なんてなーー!
警備員に襲いかかろうとした悪者ハンターは、
その場で警備員に確保され
王宮の牢獄へ閉じ込められ逮捕された。
す、すげー!警備員さん!!
ひゅーー♪
警備員の働きっぷりに口笛が鳴る。
警備員は、照れながら国民に敬礼をすると走りだしていった
すると“ニャルロメドのコテージで待つ“と連絡が来て
コテージ方面へ走っていく………
輝!なんだよ、その格好!!!
ちょっとな。
普段の格好だとハンターに逃げられて
確保しづらいから近侍に頼んで
衣装を手配してもらったんだ。
君たちは、怪我はないのか?
ないですわ!!
それより、初めましてですの!!
ああ、初めましてだね。
ラディア・ミコノエルちゃん。
君の事は知っているよ
俺の兄が君の大ファンでね…
どこで手に入れたのか分からないけど
君のポスターや写真を部屋に飾ってて…
そうだったんですのね!!
うれしいですわ!!
ラディア、知っていると思うけど
この人が…ギリパナ国の第2皇子の輝だよ。
この方が輝様!!!!
これから、よろしくお願いたしますの!!!
こちらこそ!!
ラディアとラナを見事に救出した輝は、
警備員の衣装を着たまま視察を続けることにした。
時刻は、昼の刻………
本来ならイベントが始まってもいい時間だった…
そこで、ラルルの協力が必要不可欠になり
ルージャとラナが手伝いをすることに。
俺がいまから、アナウンスをするから…
それまでルージャといまから言うことを
手伝ってもらえないか??
もちろんだよ
ボクは輝に2度も命を救われたし…
この国をよくするために結んだ同盟だから……
ワタクシも!!
なにか、手伝いたいですの!!
ありがとう、じゃ…君にはッ・・
ラディアでいいですの!!
それか、ミコで!
ワタクシ、お近づきになりたい方には
愛称か呼び捨てで呼んでもらいたいですの!!
ミコには、ラナと一緒に機材を運んでもらって
国民を誘導してもらっていいかな?
はい!!!!!!
準備中に偶然、輝を見つけたルージャが声をかける。
ルージャもイベントの準備を手伝うことになり、輝のアナウンスが入り
漸く、ニャロルラメティが開催した。
みんな、ありがとう!!
今度、お礼をするよ!!
お礼なんて、別にいいけど…
お礼が欲しくて手伝ったんじゃないわ…
ルーは、ツンデレだから……
ラナ!余計なこと言わない!!
ハンターも捕まり、イベントが開催され
国民共々イベントを楽しむことができた。
輝は気になることがあり…視察が終わったあと
王宮に戻り逮捕したハンターに警備員の格好で尋問をした。
俺らは雇われたんだ!魔王様に!!
そうだ!俺らは、悪くない!!
魔王様が悪い!!
また、出た…“魔王様”
ハンターが言う魔王様とは…一体誰なんだ…
つづく