
「今日はサラダにするかのぉ……」
昼食はシーチキンを使ったサラダにしようと、彼は冷蔵庫に向かう筈だった。
彼の正体は言わずと知れたサンタクロースその人である。
「サンタさん!!!いるんでしょ?」
「開けてよー」
「……すまん、俺には止められなかった」
何事かとドア開けると、そこには人間の姿をしたトナカイ達の姿があった。
──魔法をかけたのは、確実に妖精たちだろう。
「一体何があったんじゃ……?!」
「妖精たちが……サンタさんのところで、クリームソーダを食べたと話したんだ」
「ずるい。妖精たちがうらやましい」
「おいらだってサンタさんとおやつとかご飯食べたいー‼」
「……とりあえず、家の中に入ろうか」
人型となった彼らを招き入れ、彼──サンタクロースはトナカイ達と昼食の準備の再開をしたのだった。