みなさんこんにちは。
声に恋する。です。
今月は二回目の投稿を行おうと思います。
「桜」に関する短編小説とイラストを作成しました。
ぜひ、ご覧ください。

短編小説「桜」
本文:
春の風が爽やかに頬をなでる今日この頃。
俺は、引っ越しの荷物を片付けていた。
4月から都会に引っ越して一人暮らし。
少しの不安とこれからの新しい生活を楽しみにしている自分がいる。
ふと、荷解きしていた荷物の中からチラシが出てきた。
「ん?なんだこれ??…『桜祭り』?」
それは、新居の近くで行われる春のお祭りのチラシだった。
おそらく、両親が気を利かせて入れてくれたのだろう。
「へぇ…割と近くでやってるじゃん。うーん…」
俺は少し考えた後、
「うん、気分転換に行ってみるか」
まだ荷物が残ってはいたが、桜祭りに出向くことにした。
「おぉぉ…」
桜祭りの会場に着くと、そこには満開の桜が綺麗に並んでいた。
屋台もいくつかあり、家族連れやカップルなど様々な人が楽しんでいた。
「へぇ…都会は桜が少ないと思っていたけど、思ったより咲いてるんだな」
さっそく、俺は屋台で飲み物を買い、桜を眺めて歩くことにした。
薄い桃色の花びらが、これでもかと生命力を表現している。
その力強さに、俺は少しだけ心の不安が軽くなった気がした。
「桜って、あっという間に咲いて、散っちゃうけど…だからこそ、美しんだろうな」
俺は来る新生活に思いを巡らした。
きっと、思っているよりも、時間が過ぎていくのが早いだろう。
その中でいろいろな経験を積んで、俺は大人になっていく。
その刹那的な時間の中で、俺はこの桜のように胸を張って生きていきたい。
自分の人生を、自分のために生きていく。
それも良いと思うんだ。
「…よしっ、荷解きに戻るか」
満開の桜を写真におさめた後、俺は自宅に戻ることにした。
「…うおっ!」
その時、一陣の風が吹いた。
桜の花びらが綺麗に舞っていく。
なんだかまるで、応援してくれたような気がして、俺は思わず微笑んだ。
春。新しい生活。
勇気を持って踏み出していこうと、そっと心に誓った。
終。