猫耳少女は夢をみない。#15

#15              「誰か鳥の雌雄を知らん」

だから、迎えにきた!!
ルー…………俺の花嫁になってくれますか?

・・・ええ、もちろん!!

この日、青海輝とルージャ・ペンダンテは婚約をした。
そして猫耳族が人間を信頼した証、
特別意識に寄る行動をルージャから魅せてもらった。
シアワセになる1歩である、
特別意識をルージャは輝に魅せたということは
完全に輝のことを信用したという証。
猫耳族以外の種族の異性を猫耳族が信用し
3段階の特別意識をクリアして守られた場合は、お礼として絶唱する。
このとき、ルージャが輝に魅せた特別意識は
3段階のうちの2段階であり
それは、肉球を触らせるという行為だった。

触っていいわよ・・・

この、プニップニの柔らかそうな肉球を
愛でていいということかい?

その言い方、なんだか変態っぽいわ・・・・・

俺は猫耳族の肉球を魅せられたことも
触ったこともないからさ・・・・

じゃあ、私が初めてなのね?
猫耳族が肉球を魅せるのも触らせるのも
なかなかにないことなんだから、
有難く感謝しなさいよ??

う、うん・・・・・

普段、猫耳族は人間や他の種族に対して疑い深いため
自分の肉球を魅せることも触らせることもなかなかない。
自分から承認するということは、信用している証なのだ。
しかも、特別意識の順番的に最初は肉球を魅せるという行為だが
ルージャの場合は肉球を触らせるという行為。
2段階飛びの特別意識は、青海輝が1番最初だった。

柔らかい!!

爪はたてないでよ??

気をつけるよ・・

この騒動のなか、幸せの絶頂な2人だった。
2人に大事な連絡がラナから着ているということも知らずに…………

そんな・・・ヘンリー・・・

おい、お前・・魔王様のこと知ってるのか?

少しでいい!
魔王様について、情報をくれ!
頼む・・・!

いいよ♪
その代わり、約束してくれる・・・?
次の3つを必ず守ってくれると・・

話を聞こうじゃないか!

第一にボクのことはヘンリーに伏せておくこと 
第二にボクに何かあったら
友達である第2皇子に必ず連絡がいく
妙な動きはしないこと。
また、ボクを殺そうとしても
第2皇子やその近侍に連絡が入る。
裏切り行為やボクを殺そうとしたら、
君たちが慕っている魔王様と同じ処刑法
またはそれより屈辱的な死に方を
君たちも味わうことになる。
最後に今からすることは、王族関係者には内密に

つまり、お前を殺そうとすれば
国に連絡が入るが
普通にお前と行動を共にしていれば国には
連絡が入らないってことだな・・・?

話が早くて助かるよ。

わかった、お前の言う約束とやらを
ココにいるやつらは厳守する。
ついでにお前の身も守ってやるよ?
それでどうだ・・・?!

大人数の大人に守ってもらえるなら光栄だよ…。
いいよ、それじゃ場所を変えようか

ああ。

ヘンリーについて、
知りたいことを全部教えてあげる!

元ハンターが、この少年の言う事に逆らえなかった理由は他にあった。
魔王様についてよく知る人物であり、
元ハンター達は魔王様を助けることができればどんな手段でも使うつもり。
そのなかで、この少年の価値はかなり高く
彼ら(元ハンター)のなかで戦力になるということが顔を見ればわかった。

次の日…………

続いてのニュースです!
次期国王の青海輝様がなんと婚約を発表しました!!
気になるお相手は、ルージャ・ペンダンテ様!!
では、そんな幸せ絶頂の2人について今日はトピッニャー!!
婚約者様のルージャ様は・・・・

国中に、2人の婚約について発表がされ
昨日までお通夜状態だった国は一気に明るくなり盛り上がった。
2人をよく知る人物達が集まって
盛大にニャルロメドを開催しようと計画をしていた。
その放映は、一部にも影響されていて・・・・・・・

やるじゃんよ、輝!!
輝たちは愛されてるじゃん♪

テレビを鑑賞した第1皇子・成は
自分のミッションが多すぎると悩んでいた。

俺も早く、サリウスと結婚・・・したいじゃん・・。
でも、サリウスの心はちっとも、動かないじゃん・・・

ここに、好きな相手を振り向かせるために自分ノートを作った。
地道にサリウスのために動いていた…

一体、どうすればいいのよーーーー!!!!
この間のことで、国王を怒らせてしまったわ・・・
最終通告なんて・・・女王からも頂いたことないのに。
それを受け取るっていうことは、
国に対して、国王に対して・・・冒涜ということよ。
私は、この国の姫なのに!!

姫様が、好きなお相手・・
次期国王の青海輝様は婚約なされました。ですからどう足掻いても
輝様と婚約なんてことは叶いません。

わかってるわよ!!そんなこと!!!

ですから、
まず姫様がしなければならないことは
1つではないですか?

な、なによ・・?

国王へ謝罪です。
恐らく、姫様が思っているほど
国王は器が小さい方ではありません。
この最終通告に対しても
姫様を叱ることではなく
単に姫様とお話がしたいだけでは?

ほ・・ホントにそれだけ・・・・?

私の推測に過ぎませんが
アポイントを取っておくので
一度国王とお話をしてみては?

わかったわ・・・。

国王を怒らせてしまったと、大騒ぎするシアン姫を冷静に落ち着かせ
シアン姫を国王に謝罪をすることを決意して国王との対談を申請した。

つづく

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水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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