猫耳少女は夢をみない。#23

#23  「見つけたモノ」

大知が!!大知がいるのか!!

輝は、ラナを問い詰め揺さぶるがラナの口から出たのは
輝が欲しがっている答えではなく貝殻を見て一言

ソレを渡しに来たんだ。
いまは答えられない・・・
次に会うとしたら・・・・・・・・

え・・・?なんだって??

ラナは風と共にまた、行方をくらます
確かにラナは居た!という希望と
親友が国に帰ってきていることを確認した輝は嬉しく思った。

翌日

ゼジェンと会う約束をした日、輝は変装して森へ同行
行ったことのない森を観察しカメラに収める

わざわざ・・・
変装することあったの・・・?

念のために・・・
王族に苦手意識を持つ人たちだったら危険だからさ

・・・・さすが・・・輝様・・・・・
この・・・・森です・・

こんなところに森があったのか・・・・
美しい緑だ・・・・・

ははは・・・・・・入るんですか・・・・・
森に・・・・?

ああ。
ラナがいるなら救出したいし、それに・・・・
もう1人・・・いるかもしれないんだ・・・・
知り合いが・・
念のため、ゼジェンはココで待ってて。

猫耳までつけて・・・・・
準備万端・・・・・
ってこと・・・・・かな・・・・

ゼジェンは頷くと輝が堂々と森の中に入り、近づく・・・・
人が4~5人いるなか声をかける。

ちょっといいかな??
ココにいるのは、君たちだけ??

誰だ?
俺たちの拠点に勝手に入り込んできやがって・・・
あ・・・・猫耳族・・・・

ね、猫耳族の坊ちゃんか・・・・
いや、リーダーと副リーダーがいるがいまは出張中だ

そのリーダー達に会いたいんだけど
どこにいるかわかる?

そこまでは俺たちもタダでは教えられねえなー
いくら、猫耳族の坊ちゃんでも・・

痛い目にあいたくなければ
さっさとずらかりな!!

輝は、ここで闘う選択肢はないと・・今回は引き下がった。
ゼジェンを自分の前に隠して森から出て行く・・

危なかったな
リーダー達のことをバラしちまったら
俺たちの首が飛んでるところだったぜ

まーでもよ、猫耳族って聞くと・・・
ちょっと懺悔の気持ちがあるんだよなぁ・・

そうだなぁ、あいつらには悪い事しちまったからな・・・

男たちの会話をすかさず、録音していた輝。
この男たちには・・・何かあると思った瞬間だった。

輝様・・・・・・?どうするの・・・・?

調査は続けようと思う。
ゼジェン、君を巻き込みたくないから君はここまでだよ?

え・・・・ボク、
役に・・・・たたなかった・・・・・?

充分、役に立ったよ!!
これ以上、君を巻き込んだら
ケガだけでは済まない気がするんだ。
ラナは過去に何回も誘拐されたり
危ない目にあってるからね・・・
キミも、そうならないように・・・
なってからでは遅いから・・・・

はい・・・・・・。

あの人達って、
前に森へ入った時いた・・・?

ううん・・・・・初めてみた・・・

深沢大知とラナ・クロリウスは共に行動をしていて
普段はあの、森にいると察した輝。
明日も森へ行くことを決心し…目印をつけることにした輝・・・・

輝、気づいたかな??

あいつ洞察力は昔からいいからな・・・・

なんで、貝殻を輝にあげたの・・・・?

それはな・・・
俺は、海が昔から好きで
そこで貝殻を集めてコレクションにしてたんだ
いつも通りに貝殻を拾ってたら
人魚に話しかけられて・・・・・
その子も美しくてなぁ
その日一番キレイな貝殻をあげたら笑顔で喜んでさ・・。
その時から、俺は人魚の虜
人も人魚も猫耳族も同じだと思っている、
喜ぶ顔が見たい奴にしか貝殻をあげてないんだ・・
小さかった頃の俺は、
王族という肩書に
囚われていた輝の喜ぶ顔が見たくて・・・
貝殻をあげたんだ。
だから・・・俺の初恋も・・・
貝殻コレクターにさせたチェルシーを助けたい!!

ユースティア・・・・
いよいよ、この日がきたわよ・・・

落ち着いて下さい・・ルージャ様・・
女王はあなた様を実子のように可愛がると
言っているのですよ?
そこまで鬼女ではないと思いますが・・・・

わわわわ・・・わかっているわ・・・。
でも、でもね・・・・・?
面談の時はあなた傍にいないじゃない・・・緊張しないわけがないわよ・・・

大丈夫です
女王は、話せばわかる人です…
深呼吸して落ち着いてください

ええ・・・・

それでは、行ってきてください!!

・・・・・あなた、容赦ないわね・・

こんな私を近侍に選んだのはルージャ様でしょう?

わかってますよぉ
意地汚いユースティアを
自分専属近侍に推薦したのはワタクシですぅ
では、いってきますわ!

ドンッ

大きな音を鳴らしながら
自信満々に女王室に入っていくルージャ
ルージャの言葉の【推薦】に目を大きく開いた。

選んでくださったのは、
知っていましたが推薦してくれていたとは・・
あの人の名に恥じぬよう勤勉に努めます。
あなた様のために・・・・

ルージャが女王室に入っていって誓いをたてる近侍だった。

つづく

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水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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