#24 「第2の母と悲痛な叫び」
お待たせしました、女王様。
この国の姫、ルージャ・ペンダンテと申します
ルージャは、ノックし女王室に入ると挨拶と深々と頭を下げた
女王の声1つでルージャは頭をあげる。
すると、女王はルージャに抱き着いてくる
そんなに畏まらなくていいのじゃ!
わらわは、そなたの叔母なのじゃから…
それ・・・本当なんですか??
そなたの産みの親の
グリシャ・ペンダンテはわらわの実の姉
姉妹でありながら別々な道を歩むことになってしまったが
それは夫の身分の違い
わらわは、当時のパナニエル国王イアン様に
求婚をされ承諾したから女王になったのじゃ。
元は普通の猫耳族じゃ。
そういって、女王は帽子を取ると猫耳を、見せた。
自分が猫耳族だと信じてもらえると安心と信頼のつもりで見せた。
あるじゃろ?
わらわにも立派な猫耳が・・・。
だから脅えないでほしい
本当の母にはなれんが、
これから、少しずつ少しずつ
わらわのことを認めてくれさえすれば
それでいいのじゃ。
ルージャは、その言葉に安心して涙をポロリと流し
この日は2人の間に大きな愛が芽生えた。
家族という名の大きな・・・大きな
今度、サリウス殿にも会わせてくれると嬉しいのぅ…
産まれたばかりのサリウス殿しか見た事がないのじゃ
はい、お母さまが望むのでしたら・・・
対談は終わり、女王室から出て行くと近侍が待っていた。
ずっと、待っていてくれたの?
私は貴方様の近侍ですから・・・。
当然仕事も昨日中に終わらせています!
流石ね・・。
部屋に戻ったらお茶でも飲みましょう
畏まりました。
パタパタパタ
伝書鳩が輝のもとへ飛んでくる。
伝書を見ると重大なことが書かれていた。
やっぱり、いるんだね。大知・・・・
自分の近侍に、状況を説明して輝は一人で森へ出かける。
猫耳もつけず、王族だとわかる腕章を見せびらかすように出向いた
お前たち!!まだいたのか!!
なんだ、この間の・・・?
いや、ちょっと待て・・・
その腕章は・・・・・
お、王族?
この国の次期国王・第2皇子青海輝だ。
近頃、森で変な男たちが
うろちょろしてるって目撃情報があってな‥。
調査していた・・・
お、おい・・・こいつはやべぇぞ・・・・
これは、俺の推測だがお前たち・・・
元ハンターだな・・・?
謎の変死体のうち2体はお前たちと同じ服を着ていた。
さっすが、第2皇子様だねーーー!!
そうさ、俺たちは元ハンターだ・・・
だが今は違う。
俺たちはもう、猫耳族を狩ろうとは思わない
人殺しもしない・・。
だから、行き場のない俺らで
集まって過ごそうって決めたんだ・・・・
けど・・・・あの日、魔王様は殺された。
俺たちが仕えていたボスは・・
もういねぇ・・・
そんなとき、リーダーが現れて
ココを自由に使っていいって場所をくれた。
それに鍛錬もつけてくれた・・・。
誰かを守れるように・・・・
やはりか!!と輝の推理はあたり、彼らの素性と経緯を知る 確認したいことは、あと1つだけだった・・・
お前たちの、いまのリーダーは誰だ?
秒で帰ってきた答えに驚きはしなかった
全てが一致する・・と
ここ数日のモヤモヤを解消した
海辺にて・・・・
謎の少女の切ない声が響く
助けて・・・・助けて・・・
仲間が・・・・襲われる!
つづく