#28 「勇敢なこどもたち」
たった今、世間を騒がせていた
“仮面族”の身柄を確保しました。
人数は全員で10名
性別は男性
補導されているときも
仮面すら取らないという勇気
果たして、彼らの将来はどうなるのでしょうか?
仮面くらいとれーー
よくも、我が国の名物、
人魚族にひどいことしてくれたなーー
顔を出せーー
そして、彼らを逮捕に導いたのはこの3人です!!
我らの皇子!青海輝様と
全国のアイドル、ラディア・ミコノエル様
レッドアイを持ちながら
輝様のご親友のラナ・クロリウス様です!!
輝様達にインタビューしたいのですが
移動中とのことで
本日は手を振っていただきました!
さっすが、輝様!!
次期国王に期待できるな!!
ラナくーーーん、こっちむいてーーー!!
ラディアちゃあああああん
かわいいよおおおお
3人は、王族専用のバスで移動しながら窓から手を振った。
ラナやラディアにも熱烈なファンができ一躍有名に………
我が国のアイドルだ!と2人は称号をもらう
2人とも、お疲れ様!!
あとは、ゆっくり休んでくれ!!
国のために手助けできたのなら、私は満足よ♪
そういえば、輝・・・
ルーとの結婚式はいつになったの??
なんだ・・知ってたのか??
えええ、輝様ご結婚なされるのーーーー?
ああ。2人には是非、来てもらいたくてね・・・コレ・・・
輝が、2人に渡したものは封筒でそれぞれの名前が正式に書かれてあった。
裏にはルージャと共に輝の名前が記されてあり
中身を開けると、結婚式に来てもらう招待状だと発覚
ラナとラディアは笑顔で“絶対行く”と言うと疲れたのか眠りについてしまう。
絶対行く!
なんか、疲れちゃった・・・
城に着くまでゆっくり・・お眠り
輝は2人に、ひざ掛けをかけて2人の眠っている姿に
安心したのか自分も寝てしまう。
俺は・・・何もできなかった・・・
海辺にて・・・・1人・・・・・
深沢は挫折していた。
あいつらに、助けてもらうだけで
俺は何にも・・・できなかった・・・
助けたかった、チェルシー
人魚族絶滅の危機を救ったのは自分ではなく、あの3人
自分はチェルシーを助けてくれと、あの3人に依頼しただけ……
人魚族達は、嬉しそうに泣いているが
海辺にくる前の気持ちがぽっかり消えてしまい
自分がしたかったことができなかった・・・
自分が、助けたかったのに自分のチカラでは助けることができなかった・・・
嬉しいのに・・・・苦しい・・・・
そんなモヤモヤした気持ちを抱えながら
深沢は海辺を後にして森へと消える。
リーダー!
リーダー・・・!!!
お前ら・・・・元気にしてたか??
リーダーがいない間、大変だったんすよお
第2皇子が来て、コレをリーダーにって・・・
深沢大知様と書かれた、結婚式の招待状を仲間からもらう。
あいつ・・・結婚すんのか・・・
式は、明日らしいっす!
よし、お前ら・・・明日・・・
俺らはここを去るぞ!!
これ以上、輝たちに迷惑をかけることはできない・・・・
そう思った深沢は仲間と一緒に森を去ることを決意した。
じゃあ、私・・・引っ越しの準備をしに戻るわ!!
ボクも手伝うよ!!
助かるわ!!
バスから降りて、城からラディアの家に向かう途中
クロリウス家の人間に会う
ラナ、お帰り!!
そして、ラディアちゃん・・・
ようこそ我が国へ
移住してきたって聞いて・・
準備が大変だろうから俺たちも手伝うよ!
ありがとうございます!!
ラディアの家に4人で向かい、
クロリウス家は引っ越しの準備を手伝うことにした。
そして、城では・・・・・・・・・・・
なんてことだ・・・・
国王があるモノを見て、頭を抱えていた。
国王には、仕事が多忙というほど山積みで・・・
仕事の処分内容は決まっているが・・・
誰にこの仕事をさせるか考えていた。
とてもじゃないが、
輝にさせるわけには・・・・・
あの子は明日の主役で
近いうちに国王を引き継ぐ子だ・・・
これから忙しくなる輝に
この仕事をさせるわけには・・・・・・・
ならば、その仕事・・・・
俺にお任せください!
お前は・・・
輝の代わりに名乗りをあげたものは
兄だった・・・。
つづく