キミのいる世界~present from the sky~#13

#13     「高難易度の手術」

そう、遂に山路家に嫌がらせの第一段階がやってきたのね・・・

ええ!間違いないわ!!あれは確かに、三佳音さんだった・・!!

とうとう嵐が来たか・・・。
荒木家のストーカーは、放っておいても問題ないだろう
数日経てば捕まる・・・そういう未来になってるからな・・・

問題は・・・山路家ね・・。
あの子はなかなか手強いわよ?
これまでもいろんなケースで周囲を巻き込んでは
何度世界線を行き来したことか・・・

何か策があればいいんだけどな・・・

2人の話を聞いてると、私は情報を伝えるよう
担任から渡されたメアドがあったことを思い出す。
思い切って2人に話してみる・・・・・

あの!!コレ・・・

担任からもらった名刺を2人に見せると、2人は笑った。
_________これで、志狼は助かるかもしれない!と・・・。
ほんの少しの希望が垣間見えた・・・

明日、あーしらが知っている腕のいい医師に会いにいくぞ~

え・・でも、学校は??

そんなもん欠席に決まってんだろ?

そんなぁ、皆勤賞がーーーーーー

仕方ねーわな、好きなやつのこと死なせたくなかったら
お前はいくべきだ

飲んだくれてる漣さんの提案で明日、私たちは医師に会いに行くことになった。
皆勤賞はもらえないけど志狼のため・・・・・
私は気持ちを汲んだ。

病院に着くと、背の高い医師がいた。
その人を見るなり、漣さんは抱き着いた・・・
私は硬直していると小恋ちゃんが理由を話してくれた。

あの2人、付き合ってるのよ・・

え・・・えーーーーー!

あーしの彼氏よーー!!
惚れちゃダメ!売約済みだからーーー

深永海、離れなさい・・・挨拶ができないだろう・・・。
すまないね、うちの彼女が・・・
田光だ・・。
よろしく・・・キミが俺のプレッシャーの彼女かい?

か、か、か・・・彼女なんて…そんな・・・
志狼は・・・幼馴染・・・です。

きょどってるところが怪しいんだよねー!
ま、いいや!
今日は、あのことをこの子に話すためにやってきたの

なんだ、そうならアポをとってくれ・・・
俺もほかの患者の手術にいつ担当するかわからないんだからな・・・

ごめんじゃーーん!かれぴーー

私は、この医師が志狼の担当医だということを知った。
データの更新や次の検査の日を話してもらい、そのあと帰る予定だったんだけど
他の患者がどう過ごしているか見学させてもらうことになった。

こっちが、俺のプレッシャーと
同等の難病をもつ患者がいる病室だ

案内された病室には、まだ幼い子供たちが何人もいた。
志狼は石の手術に失敗すると地球滅亡するほどの爆弾を抱えているけど
この子達も似たような症状だった・・・・。

せんせーいたい、いたいよ・・

ぼくたち、いつになったら・・お外歩けるの?

少しでも動こうとすると、激痛が走り寝たきりの男の子
1日に12時間以上の睡眠をとらないと喋れない女の子
人と会話しようとすると唇が切れる男の子

こんなにも幼いのに・・・・。私は悲しさで気づけば泣いていた・・・・

この子達の手術も俺が担当しているが、
完治不可能に近い子ばかりで・・・
本人それをどう伝えるべきか・・・日々悩まされている。

神ってのは、いねーもんさ・・。
拝むだけムダってことだ・・・

漣さん達が呟いたことに、私は見ていることしかできなかった。
ドクターとの話も終わり病院からでた私たち。

例の件、頼むよ

はい・・・任せてください!

私は一礼して、病院をあとにした。

しっかし、あれだな・・・
ボイスレコーダー役にたつんじゃねーの?

そうね・・・十分証拠になると思うわ

ドクターがいるときにお聞かせしたほうがいいと思って・・・

でかしたぞー!
不登校になるより、
あのピンクには現実を見せたほうが早いからな・・・

風乃、これでわかったでしょ?
志狼の手術がどれだけ大変なことなのか・・・

ええ・・・・身をもって思い知ったわ・・。

だから、なるべく早くお願いね・・・・?

わかってる・・・

山路家・地下室

誰かに連絡をとろうと電話をかけたが電話線を抜いたことに
気づくのが遅かった亜堂。

そういえば、ここは地下室だったな・・・。
電話がつながるはずもない

位置情報を防ぐためには必要なことっスからね~

そーだな、風乃くんがどうしているか心配になっただけがな・・・

そういえば、庵ちゃん元気かしら?心配だわ・・・

いつも、志狼のために朝起こしに来てくれていたからな・・・・

庵・・・・・・

土御門が、またやってくることを恐れている山路家だったが
この日インターフォン画面に映ったのは土御門ではなかった。

え・・・・誰だ?

つづく

  • 0
  • 0
  • 0
水樹

水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

作者のページを見る

寄付について

「novalue」は、‟一人ひとりが自分らしく働ける社会”の実現を目指す、
就労継続支援B型事業所manabyCREATORSが運営するWebメディアです。

当メディアの運営は、活動に賛同してくださる寄付者様の協賛によって成り立っており、
広告記事の掲載先をお探しの企業様や寄付者様を随時、募集しております。

寄付についてのご案内