[妖(あやかし)世界設定まとめ①]

はじめに

自分で今イラストを描いている「妖」たちの生きる世界について色々と設定をまとめたので、順に書いていきます。

小説にまではならない小話などもそのうちネタだけまとめみたいにしたいと思います。

注意としては、伝承を参考にしているものもあればオリジナル設定もあり、何ならこれまでに通ってきた妖怪や異世界作品の影響を受けているものも多数ありますので、なんだこれは…?と思っても流してください。

早速まとめて書いていきます。

まず、「妖」とは

人の世界をおもて、光の世界とした場合の、うら、闇に生きる人外の生き物の総称。ただし、言葉で意思疎通が可能なもののみを指す。(意思疎通のできない人外のものを分けて物の怪と称する)

稀に人に信仰され、神格を得るものもいる。

人の血族としての一族とは異なり、血のつながりが無くても同じ妖として分類されるものや、派生した妖をまとめて一族としたり、派閥をまとめて徒党を組む。

同じ妖でも何派かに分かれていることもあれば、妖力の強いものが生まれないため徒党が機能せず、別の妖の傘下に入るものたちもいる。

大抵の一族は、長生きかつ妖力の強いものを「長老」「頭領」「親方」等の呼び方でかしらに据えている。

一族に入らないものもおり、特に半妖などから人の一族として続いてきた家に急に妖力を持って生まれる「先祖返り」は、妖の一族に合流せず人の世で生きるものが多い。

妖の住処

大妖(おおあやかし)といわれる妖力の強い妖は、妖域という自らの霊力で作った領域に住んでいる。門をつなげて日本各所や、妖によっては世界中に移動が出来るが、場所としては国内で大体の位置が決まっている。

特にかしらは個人の妖域と、総本家となる屋敷を置いた妖域二つを維持する。

(妖域についての詳細は②にまとめ)

妖域を持たない小さい妖たちは、傘下に入っている大妖の本家の妖域に住むか、集まって人の世に居を構えている。

基本は一族郎党まとめて暮らしているが、近年の妖は人の世界に交じる都合上、二代や三代の家族のみで住処を別に持っているものも増えている。

人との共存

そもそもいつ「妖」というものが発生し、どのようにして徒党を組んだかは不明。大陸から渡ってきたものたちと、国内で発生したものたちに分かれている。

平安時代頃は、完全に「人に害をなすもの」として敵対していたが、稀に協力関係にある貴族の家があった。

その後時代が進むにつれ、人とのかかわりは増え、現代においては人が強く関われない「物の怪」「荒神(怒って手の付けられない神)との仲介や封印、退治などから、人が行った呪いの解除や瘴気の浄化、呪物の封印等を請け負っている。

危険の多い仕事の為、妖の一族同士で仕事を仲介・斡旋しあったり、協力することも多々ある。また、どの仕事も依頼にはそれなりの報酬があるため、妖全体としては収入は中々のもの。

特に大妖はおおごとに駆り出されるため、危険がある分生活は割と裕福である。

数百年から千年以上生きている妖は、古来の生き方に沿っているため、人との関りは最小限のものばかり。

逆にここ百年以内に生まれた比較的若い妖は、人に化けて人の世で生活するものが増えている。

妖ということを周りの人間に告げるかは個人の判断なので、告げているものもいれば隠しているものもいる。

ほぼ確実に人間より長生きなので、告げずに生きているものの多くは、人の世で一定年数生きると妖域に移り住んだり、住むところを変えたりする。

意外と年長者が子どもに化けて学校に通ってみる、異性に化けてみる等のことはしないようで、年相応の生活をしているものばかりである。

人に化けた場合、大きく能力が高い状態になることはないが、大抵運動能力は平均より高い。また、かなり大型の妖だと人に化けても大きかったり、○○小僧などの子供の姿に限定された妖は大人の姿には化けられないようである。

妖の生まれ方

通常の繁殖と妖力だまりからの発生の二種類がある。

・通常の繁殖

男女であれば、同じ妖同士や妖と人の間で普通に子供ができる。同じ妖同士であればその妖の力を継いで生まれる。(違う妖同士では男女でも子供ができない。変容した妖が生まれないようになっているようである。)

妖と人の場合、妖力が強く完全な妖として生まれる、半妖になる、人として生まれるの三通りに分かれる。半妖や人として生まれた場合、そこから妖の家系として続くことは稀のため、人の一家として人の世界で暮らすことになる。

ただ、何らかの影響で人として何代も続いた家に突如先祖返りとして完全な妖が生まれることがあるため、記録を必ず残すことになっている。

・妖力だまり

妖の一族が住んでいる場所の近くに、妖力の溜まりやすい池が出来たり、木が生えたりすることがある。これを「妖力だまり」と称する。

長い年月をかけて少しずつ溜まった妖力が濃くなると、そこから新しく妖が発生することがある。

妖域や特定の妖の住処の近くではその妖が生まれるが、多種類の妖が暮らしている所の近くでは何が生まれるか定まっていないこともある。

この妖力だまりだが、妖域の場合特殊で、主一人の時にはできず、主がつがいを迎えることで妖域内の池や木の一部が変容する。

その後妖域で主とつがいが共に暮らし、ある程度の年月が経つと主と同じ妖が発生するため、これを主とつがいの子として養育する。

このため、特に大妖のつがいは異性である必要がないとされ、妖が人をつがいに選ぶ場合は同性の場合も特に反対されず迎えられるようである。

政略結婚等の場合は男女が推奨されるが、これは通常の繁殖と妖力だまりと、子孫の残る可能性が二倍になるためである。

また、数が多く生まれやすい小妖は元々繁殖に重きを置かないため性別にこだわりがないようで、同性の人をつがいに迎え、住処の近くの妖力だまりで新しく発生した子は一族の子(親が不明)として養育される。

つがいについて

妖の一番大切なものが「つがい」である。これは単なる結婚相手を指すものではなく、まさしく「運命の相手」をさす。

簡単に言えば惚れた相手なのだが、妖は一度惚れた相手のことを生涯想い続ける性質がある。また、自分にとって一番大切なものであるため、傷つけた相手に対して容赦がない。

つがいが特別であることは妖の中で共通認識なので、それでたとえ相手が殺されたとて「手を出した方が悪い」とされる暗黙の掟がある。

政略結婚など、つがいが出来る前に結婚相手が決まることもあるが、つがいが見つかると大抵の場合婚姻を破棄してつがいと添い遂げるようである。元々婚姻といいつつ妖は人間の戸籍が無いため、事実婚扱いなのも影響している。

先祖返りなど、一部戸籍を取得して人の世で生きているものも、あまり籍を入れる文化は無いようである。

大妖は特に妖力の強さが影響し、人と子を成しても半妖にならず妖として生まれることが多い為、人をつがいにすることも多い。

政略結婚の場合は妖域に相手を入れず通い婚のようにする者もいて、積極的に子を成そうとしないのも特徴。つがいの場合は妖域に住ませ自らの妖力に馴染ませることで寿命を延ばし、なるべく長く添い遂げようとする。

その性質から、なるべくつがいを見つけるのがどの妖も望ましいとされている。

おわり

まず妖というものの定義と、人との関わりについてまとめました。勢いで書いているため、あとで矛盾を見つけないか心配です。

特につがいについてを思いついたところからその他色々な話が広がっているので、その話と妖域の話が大変長いです。

②もよろしくお願いします。

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藤うさぎ

藤うさぎと申します。のんびりゲームしたりイラストを描いたりするのが好きです。 あと紅茶が好き。よろしくお願いします。

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