
タイトル画像は、画像生成AIを使って作成しました。
CLIP STUDIO(クリップスタジオ)を使って画像の編集をしました。
「──末の姫がいなくなった」
家臣たちが末の姫を探すもどこにもいない。
──姫のお気に入りの場所をくまなく探したが、見つからない。
一縷の望みにかけて海の魔女の住処へ向かうが、海の魔女が手紙を読んでいた。
「──随分遅かったねぇ」
手紙を読み終えた彼女が皮肉交じりに話す。
「……嘘だろ」
王様は思わず素に戻った。
「残念ながら現実だねぇ」
「陸に興味を持たせないように、陸関係のモノは排除していたのに……」
王様は頭を抱える。
「それが原因だね」
末の姫が抜け出す度に注意をしていたが、効果はいまひとつだったようだ。
「そうだ!王子……ゴフッ……」
「──もし、王子にまで迷惑をかけることがあれば……わかっておろうな?」
海の魔女は、王様の口から問題発言が出ないように阻止をする。
口封じの泡が飛んできた。
──いわゆる、お口チャック(物理)である。
「──……⁈……!!!」
「──それとも、あの頃のように仕置きが必要かい?」
「……っ!!!……!!!」
王様は、幼少期のトラウマを思い出し、首をぶんぶんと振る。
──その顔は真っ青である。
しばらくして、口封じの泡から解放された王様は、
逃げるように海の魔女の住処から出ていったのは、言うまでもない。
逃げるように帰ってきた王様は、トラウマが増えたと友人でもある家臣達に話していた。
「──魔女さま怒らせるとやばい」
「……そりゃあな。身をもって知ってる」
「──俺たち悪童だったからなぁ……」
海の魔女を怒らせたことのある彼らは、友人として頷くだけだった。
王様たちは、海の魔女さまを怒らせたことがあり、とっても怖い思いをしたようです。
海の魔女さまはガヴァネス(女性の家庭教師)もしていたため、人魚のお嬢さんには、優しく教えていた事を王様たちには、少し厳しめに教えていたそうです。