Demon Investigator ノブレス・オブリージュ EP3

Episode5

僕は居心地の良いベッドから身体を起こし、スマホのアラーム音を止める

昨日は、沢山乗り物に乗って山を少し登ったから疲れて泥のように眠った

これといったいわゆる霊的現象は起きず安心して眠ることができた。

あれこれ考えても仕方がないので、さっさと着替えて寝室を出てリビングへ向かう

待っていたのは、ディミトリだ

欠伸をしながら情けない返事をする

ディミトリは、そんなだらしない僕をみても怒りもせず微笑んだ

もし僕が感じた違和感が間違いであればいいのだが・・・・・

思っていた以上に僕は、何かに振り回されているような気分になっていた

気になることは沢山あるが

とりあえず僕は洗面所にいって顔を洗い、事を済ませることにした

その時。

眼はずっと僕を睨みつけているようにもみえる

思わず目が覚めてしまう、こんな目覚まし時計ははじめてだ

なーにが、パーティーだ

何もかも妖しすぎるし、確かに僕はこの眼で見た

絶対にこの洋館にはとんでもない真実が隠されているに違いない

僕は決心した

この謎を解くまでここから出ない

~数分後~

朝食後、僕はこの洋館を探索するためにあたりを見渡しながら歩いていた

勘が鋭い奴の可能性も考えながら僕は真剣に見渡す

この状況でどーしても一人になりたい

なにかいい案はないのだろうか

騙すことはとても心苦しい事だが、この洋館の真実を突き止めるために手段は選ばない。

だから僕は彼に少し意地悪な提案をする。

時間稼ぎをして調べる、これも妖魔捜査官としての大事な任務だ。

一瞬、彼は首をかしげたがすぐに笑顔になり。

実は嘘は言ってない、クライヴとリリカの親父さんにプレゼントするためだ

僕がディミトリにメモを渡すと彼は頷いてドアへと向かう

ディミトリが外に出た瞬間、僕はガッツポーズ。

暗くなるまでに何としてでもこの洋館の真実を暴く

久々の妖魔捜査官としての任務が始まった

Episode6

僕のスマホからリリカのチャットが届き、この洋館の噂を教えてくれた

なんか音楽が鳴っていたらこれのことだったのか

当然、彼女が全てを知っているわけではない

少しでも手がかりを探すことにしないと

また出会ったら今度は精神攻撃ではすまないだろう

その時だった。

どこからか女の子の笑い声がしてきた。

もしこの洋館にディミトリしかいないのなら、彼女の声なんてしない

でも確かに聞こえた

声の主は・・・・・・

僕は笑い声が聞こえた部屋へと向かう

ここは、椅子と暖炉が見える場所だった

また聞こえた。

すると、背後から可愛らしい声がささやく。

振り向いた先にいたのは、チャイナ服を着ている少女。

棺など見当たらないし主すらいない

僕には、ただ宙に浮いている少女としか思えなかった

こいつ、意外だな

普段なら僕のことを襲うはずなのに全く敵意を向けないぞ

彼女は、僕の周りを興味深そうにじろじろ見つめながらニコニコしている

この場所は異様な雰囲気で反吐が出そうだぜ

麗華が嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねる

無邪気な子供のようでなんだか妹属性ありそうな奴だ

なんていうか誰かさんに少し似ているような

ふと、僕は思い出した。

だが今は緊急事態だ、こんな怪異をほおっておくのもなーんか違う気がする

僕と麗華は早速、書斎へと向かった

Episode7

書斎へ来てみたはいいものの、相変わらず薄暗い

本来なら誰かいてもおかしくないはずだ

脱出といっても考えられるのは、ドアの鍵を探すことぐらいだ

しかし厄介なことに、玄関のドアノブに鍵穴らしき錠が見当たらなかったことを思い出す

おいおい麗華は悪い大人に騙されそうだな

ディミトリが言っていた『この洋館には自分一人しかいない』なんて嘘だ

ああ、きっと彼には視えないんだろうな。

じゃあ仕方がない

だとしたら彼の頭の中は、お花畑で間違いないだろう

急に僕の背筋が凍り尋常じゃない気配を感じた

まだ何かいるんだなこの洋館に迷い込んでいる怪異が

背後からゆらりと大きな影が僕をおおい、じっと見つめている

その男は現れた

黒のライダースジャケットに白いシャツでデニムジーンズを身に着けている青年

黒い手袋をつけているため、僕にはやんちゃな男だと思えた

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幽刻ネオン

はじめまして、趣味は読書(ミステリー、ホラー、怪奇小説)とゲーム(リズム、ノベル)です。最近までネットで小説をかいていました。自閉症、トランスジェンダー持ちではありますが、無理なく仕事ができるように訓練しています。スピリチュアル(占いなど)が好き。 アニメ(ラブライブ)やゲーム実況(にじさんじ)にはまってます。 紡ぎ手として様々なことに挑戦していきたいです。

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