※アイキャッチ、立ち絵GeminiAI AI学習禁止
Episode6
アプリを開くとそこには、英語で【Demon Investigator】という表記が現れた。
その中には、様々な怪異の種類の対処法や詳細の一覧が詰まっていた。
「学校の怪談、おまじない、西洋妖怪・・・・・・すごい。とてもわかりやすい」
試しにチラッと見てみたが文章と赤い文字で重要な文語を提示している。
中には最近発見された新種の怪異の情報もあった。
詳しいことまではわからないけれど、このアプリを作った人はきっと賢い人物だと実感した。
「おまじないの怪異について少し調べてみるか」
指でスクロールしてみるとある単語にひかれて押してみた。
『人形師の人形』だった。
「なになに? 人形師が作りすぎた西洋人形が捨てられ魂が宿り主を求めて彷徨う人形。その人形の想いが強い者には人間に化ける力を持つことができるという。対処法は・・・・・・」
すると私の背後から誰かが声をかけてきた。
「嘘をついてしまい、申し訳ありませんでした。ソウマ様」

振り返るとそこにいたのは、悲しそうな表情のメイドの幽霊だった。
美人で銀髪ロングの外国人なのに流暢な日本語で話す。
「わたくしは、ステラ。あなたに招待状を送ったものです」
「あなたが。やっと会えました。今までどこにいたんですか?」
「レオに見つからないように隠れていたの。やっとソウマ様を見つけることができてよかったわ」
ステラは、私を見て笑顔になりふわりと宙に浮く。
しかしひとつだけ気がかりな事があった。
「レオさんに見つからずに? それってどういうこと」
「彼は危険な人物なの。本来のあなたの目的は彼の監視だった」
危険ときいてさらに疑問になる。
もしかしたら、ステラにとってレオさんは怖い人なのかと。
「あなたが【幽霊だから】?」
「たしかに、わたくしは霊ではあるけれど。でも彼は研究に没頭し過ぎなの」
大学を退学してもなお、生命の研究を続けている。
ステラはいったい何が気に食わないのだろうか。
「もっと他のことに興味をひかれてほしいのだけれど。なぜ・・・・・・」
「レオさんは、何か罪を犯した人なの?」
ステラは首を横にふると、困った表情で窓側を見つめた。
ここにいる者はみな、不思議な人たちばかりだ。
「わたくしが言えることはひとつだけ。彼は・・・・・・狂人よ」
そう言うとステラは消えてしまった。
狂人なんて意味がわからない。
あれかな、優しいフリをして私に何かしようとするのか。
「本当なのかな」
私はどっと疲れてしまい、自分の寝室に戻ろうとした。
ゼオとレオさんとはまた明日話そう、今日はもう眠い。
ふらふらと寝室に向かいはじめた。
Episode7
午前二時、ベットでぐっすりと寝ている私。
この時は別に何もこれといった変化はナイ。
ただ何かを感じることだけは確かだ。
だけどとある夢をみた。
うまく言葉にはできないけれど。
いわゆる異世界モノとまではいかない、そんな不思議な夢。
「ん・・・・・・?」
『それ』は私の目の前にいた。
「なに?」
ぬめぬめとした感覚がする。
私はゆっくりと目を覚ます。
そこには、白い鱗のような長いものが私を巻き付けていた。
「えっ」
思わず声をあげた私は抜け出そうと試みる。
テーブルのところに置いてあったスマホを取り出し、アプリを開く。
(なんとか取れたけれど、これってもしかして)
この怪異はいったい。
「ああ、やっと目覚めてくれた。大丈夫か?」
低くとても爽やかな男性の声がして、私は震えた。
「えっ・・・・・・あの」
「おや、怖がらせてしまったね。僕のことがわかるかな?」
声の主は、私の耳元でささやいている。
ということは近くにいるのだろうか。
気になって思わず私は声のする方へ向けると・・・・・・。

そこには、着物姿の長髪の男性が穏やかに微笑んでいる。
まぁ下半身は蛇なのだけれど。
(えっと・・・・・・あった。ラミア、大蛇の可能性があるな)
熱心にスマホを見ると男性は、じっと私を見つめてきた。
なんだか蛇?に見つめられるのはちょっと緊張する。
「は、はい。わかりますよ。どうして私を巻き付けているのですか」
「どうしても貴方のことが気になってしまってね。やっと会えたよ」
うん?私はこの人をみるのは今日がはじめてだよ。
何か誰かと勘違いしているんじゃないかな。
でも色々気になるから私は質問まじりに交渉してみた。
深夜なんだね、今。
「人違いじゃないですか?」
「僕は嘘を言っていないよ、なぜならずっと貴方に憑いていたからね」
「どういうこと?」
「巨大な蛇だからね。暗い屋敷に貴方が来てくれた時はとても嬉しかった」
暗い屋敷?私ってそんなところ行った覚えあったかな。
すると脳内に電流が走り、私はある出来事を思い出した。
「あ、思い出した! 最恐屋敷、あの時の蛇・・・・・・」
「あの時は君の友人が、わんわん泣いていたから慰めてあげようかと想ったのに」
説明すると、以前私と友人で遊園地のアトラクションに向かったお化け屋敷。
【最恐屋敷】と呼ばれていてあまりにも怖すぎてゴールできた人はいない。
とある目的のために私と友人は【最恐屋敷】に挑みゴールしようと行動したの。
確か、ジェジュンとヴォルフに出会う前に少しだけハプニングがあったの。
「友達が中間地点でぐったりしてリタイアした時に、巨大な蛇が現れて驚いたのよね」
唐突な出来事だったから覚えていなかったけれど、友人は蛇に気づいたらしい。
それこそ、屋敷内を覆いつくすようなオーラがあったから。
「本当に大蛇そのものだったわよね」
「視える人間が少なかったからだと思うよ。でも貴方たちは霊力が強かった」
その時に思い出したのが、看板に書いてあった説明。
【荒ぶる祟り神、ここにあり】
「あなたは神様なの?」
「とある国では、僕のことを邪神と呼んでいた。罪人を喰らい贄と共に暮らしたが逃げられた。君も邪神と呼ぶのか?」
見た目からして、韓国辺りの着物を着ているから何とも言えない。
だけど怪異であることには違いない。
「ううん、呼ばないわ。私は見た目で判断しないの」
「心優しき子だ。君は」
別にほめているつもりはこれっぽっちもないのだけれど。
けれどわかるのは、この異様な違和感から抜け出したいということ。
私はなぜか泣いていた。
