「黒田君は何か好きなことあるの?」
なんでお前の話に乗らなきゃいけないんだよ!!
「・・・鬼○の刃。」
「あっ!それ僕も好きなんだあ!面白いよね!」
ふうん、同じか。こんなにふわふわしてる男が戦う漫画が好きなんて意外だな・・・。
「後ね、僕が引っ越しする前の家の近所に唐揚げ屋があってね、そこの唐揚げが凄く美味しくてね!それでねそれでね・・・・・・!」
「・・・・・・ふうん。」
聞いてるだけで美味しそうな唐揚げ屋だな・・・。行ってみたいな・・・。
「・・・・・・ねえ黒田君?・・・もしかして僕の話興味ないの?」
白岩はしゅんとしている。俺の態度が悪かったんだろうな。
「・・・そう捉えさせたなら悪かった。でも興味がないわけじゃないんだよ。」
「どうして謝るの?別にただ僕の話に興味ないのかなあと思っただけだよ。」
彼の目は純粋だった。彼はきっといじめとは無関係なやつだったんだろうな。
「黒田君って、もしかして・・・生きづらさを抱えているの?」
「・・・どうしてそう思うんだ?」
「いや、黒田君が生きることに疲れてるみたいだから・・・。」
図星だった。でも何故かわからないけど心の底から彼とは関わり合えそうだった。
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