「ああ、これには深い事情があるわけじゃないけど・・・。」
少し苦笑いをして訳を話すあおい君は、色々と理由があったらしい。
一つは、九尾のここのさんと特訓した時に自分の力が不足しているのと、神社に行って参拝しがいのある場所を選んだのが理由だった。
もう一つが、つむぎ君に「ボンクラ座敷童」と言われたことを根に持っている事だった。
「あれは僕の中で唯一怒りの頂点に達したね。また、ボンクラ座敷童呼ばわりできないようにしてやると思った・・・。」
いや、あんたたちさぁ・・・。
少し表情を引きつっていたあおい君の心情を少し考えてみた。
そういう事を話したのって、私に少し気持ちをぶつけてみようと思ったのかしら。
「わかんないや・・・」
あっ、まずい!少し言葉が漏れてしまった。
「・・・今はまだわかんなくていいよ。さあ!次の場所に行こう!日が暮れる前に登り切らなきゃ!」

あおい君は、強気な笑みを背中で振り返りながら見せた。
あれが本来のあおい君なのか、それとも虚勢なのか、どっちにしろますますわからなかった。
そうして次の場所へ上った。
