座敷童と山の聖地 3章「復活のあおい」

「ああ、これには深い事情があるわけじゃないけど・・・。」

 少し苦笑いをして訳を話すあおい君は、色々と理由があったらしい。

 一つは、九尾のここのさんと特訓した時に自分の力が不足しているのと、神社に行って参拝しがいのある場所を選んだのが理由だった。

 もう一つが、つむぎ君に「ボンクラ座敷童」と言われたことを根に持っている事だった。

「あれは僕の中で唯一怒りの頂点に達したね。また、ボンクラ座敷童呼ばわりできないようにしてやると思った・・・。」

 いや、あんたたちさぁ・・・。

 少し表情を引きつっていたあおい君の心情を少し考えてみた。

 そういう事を話したのって、私に少し気持ちをぶつけてみようと思ったのかしら。

「わかんないや・・・」

 あっ、まずい!少し言葉が漏れてしまった。

「・・・今はまだわかんなくていいよ。さあ!次の場所に行こう!日が暮れる前に登り切らなきゃ!」

 あおい君は、強気な笑みを背中で振り返りながら見せた。

 あれが本来のあおい君なのか、それとも虚勢なのか、どっちにしろますますわからなかった。

 そうして次の場所へ上った。

  • 0
  • 0
  • 0

おすすめのタグ

イッチー

 アニメやマンガに、ゲームに小説を読むのが好きです。色々なイラストを描くのと少しビターな小説を描くのが得意です。イラストは小さい頃から描いてて凄く好きです。小説は登場人物が思い通りにならない話を書いたりするのが好きです。

作者のページを見る

寄付について

「novalue」は、‟一人ひとりが自分らしく働ける社会”の実現を目指す、
就労継続支援B型事業所manabyCREATORSが運営するWebメディアです。

当メディアの運営は、活動に賛同してくださる寄付者様の協賛によって成り立っており、
広告記事の掲載先をお探しの企業様や寄付者様を随時、募集しております。

寄付についてのご案内