仏像の試練が終わり元の世界に戻った後は、来た道に戻って山寺を出ることにした。
あの仏像について少し考えた。私を膜に閉じ込めたのは、もしかして私を守ろうとしていたのではないかと?
いや、人質と言ってる時点でたちが悪いのかもしれない・・・。
そうこう考えてる内に山寺から出て、近くの土産屋で買い物しようとしていた。
その時だった。
あのかませ犬蝙蝠が空から再び現れた。それも蝙蝠の恰好をした男の人も空を飛んでいた。
なんだこいつら・・・。

「先ほど子分の奴らを痛めつけたのはお前か?俺様は蝙蝠男。痛めつけた分の代償は払ってもらおう!」
懲りずに復讐しに来たのね。呆れるわ・・・。
それでもあおい君は至って冷静だった。
「あれは僕の力じゃない。というか、あの場所では僕でも分が悪い可能性はあったから下手に荒らしたくないと伝えたはずだ。」
そっか!あおい君が下手に戦わなかったのはいくらあおい君でも、山寺の中では神聖な力を前に、荒らすような真似はできなかったのか!
これで合点がいった。
「まや、避難して。コイツ等の狙いは僕だ!」
すぐ近くの建物に避難しようとしたその時だった。かませ犬蝙蝠たちがかまいたちを飛ばして建物を傷つけた。
「俺たちは人間どもに故郷を追われた。そしてすぐ人間の住処にしやがった!」
「ぜってぇこいつらから取り返して見せてやる!」
この時の私は悟った。逃げられないと・・・。
絶望した最中、あおい君は怒りの頂点に達した顔を見せた。
「故郷がなくなるって辛いよね。でも・・・故郷を追われた君たちが僕や人間を襲うのは、やってる事が故郷を追った人間と同じと考えることができないかな・・・?」
「うるせぇ!住処を取り返してあおいも倒して何もかも奪ってやる!」
かませ犬蝙蝠があおい君を襲おうとした時、竜巻が起きた。

よく見た感じ、あおい君が放った技だった。
放った竜巻が、かませ犬蝙蝠を地面にたたき落とした。神聖な力も混ざってるせいか蝙蝠たちは圧倒的に無力化した。
「潮時だね。ずらかるよまや。」
みねうち程度で収めたあおい君は、妖力の霧を周りに放って別の場所に移動した。
先ほどの現場で数人の人達が蝙蝠たちを抑えつけた。
