座敷童と山の聖地 10章「お土産」

 あの山寺の出来事は、夢か夢じゃないかはわからない。

 ただ、あの時のあおい君はかっこよかった。変な蝙蝠が現れた時も冷静で、相手にもならない程の一撃を食らわせる力は漫画の主人公みたいだった。

 というのを日記に書いた。

 その横で、ニヤニヤ見ていたあおい君は多少照れていた。

「へえー。僕をそんな風に見てたんだ。」

「勝手に見ないでって前にも言ったでしょ!」

 そんなこんなで痴話話しているとき、「まーやのーん!」と黄色い乙女の声を出した奴が私に抱き着いた。

「ちょっかおりちゃん!?何急に抱き着いてんのよ!」

「なーに言ってんの!ウチのマイベストレディ!」

 抱き着いたかおりちゃんに対して、背負い投げして「きめぇ!」と叩き落とした。

 後から追いついたつむぎ君も、どういう状況か理解してなかった。

 こういう状況でもニヤニヤしているあおい君は流石に

「二人とも、そういうことはあまり僕の家でやらないようにね。」

 と注意した。

 いや、百合展開は興味ないんだけど!?

 つむぎ君もあおい君も、私たちを尊い目で見るように二人で話していた。

「へえー、二人ともそういう関係になったんだ。」

「今時そういう愛もありだよね。」

 あああああもおおおおお!私たちはそういう関係じゃないのにいい!!

 むしゃくしゃしている途中、あおい君は「そうだ!」と思い出して何かを取り出した。

 どうやら金の竜の水晶玉のお守りを、お土産として持っていたようだ。

「あっ、これ確か結構有名な奴じゃん。センスいいね。」

 かおりちゃんはそのお守りについては、どういうものか知っていた。

 そのお守りは厄払いに運気上昇だったりとか、色々と効果のあるお守りだった。

 皆はそのお守りを、ランドセルにつけた。

 あおい君も家に掛けられる箇所に掛けていて、飾っていた。

「最近不穏な噂が飛び交っているからね。君たちにそのお守りの加護がある事を、願ってるよ。」

 あおい君の言葉で皆お礼を言った。

 そろそろ帰る時間帯なので、私達は自宅に帰ることにした。

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イッチー

 アニメやマンガに、ゲームに小説を読むのが好きです。色々なイラストを描くのと少しビターな小説を描くのが得意です。イラストは小さい頃から描いてて凄く好きです。小説は登場人物が思い通りにならない話を書いたりするのが好きです。

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