私の朝は、暗くて暖かく、狭い部屋から始まる。
この暗さと狭さが私は好きで、周りから何を言われようと気に入っている。変えるつもりはない。
目覚めて気に入った部屋を出たら、朝食。
朝食はガッツリ食べる派なので、満腹まで食べて家を出る。
家を出たら外周り。
暑かったり寒かったり毎日大変だが、歩くのは大好きなので苦痛はない。
季節の変化を感じられるのも良いところだと思う。さわさわと鳴る緑の葉、やがて赤や黄色になってひらひら落ちる。それを踏んで歩くと、やがて冷たく白いものが落ちてくるのだ。
何だかんだあって帰宅すると家族が待っている。
遊んでほしい姉妹、いつも台所にいるか居間で寝ているお母さん、私に構いたがりなお父さん。
騒がしくて、手のかかる良い家族だ。
そんな家族と夕食を食べて、またあの気に入っている、暗くて暖かく、狭い部屋に入って寝る。
やっぱり、部屋で寝る時が一番落ち着くかな。
でも…
この毎日が、いちばん、好き…かも、知れにゃい…むにゃむにゃ……
おわり ある女の子ネコの1日