帰り道、三人で一緒に最近の出来事について語っていた。
かおりちゃんは
「ウチの家庭は大変だよ・・・。ピアノとかイラストとか習い事いっぱいだし。」
と愚痴っていた。そういえば裕福な家庭の子だったわ・・・。
つむぎ君も最近の出来事について語っていた。
「まやは知ってると思うけど、前に一回家の兄貴と喧嘩してさ、それ以来話してなかったんだよ。でもあいつも最近、何であおいに見向きもされなかったのか考えさせるような自己啓発本を買ってきてさ、ちょっと不甲斐ない気持ちでいっぱいだった。」
つむぎ君は、お兄さんについて申し訳ない顔で話していた。確かに私も知っている。
あの時のつむぎ君のお兄さんは悲しくもあった。
かおりちゃんは、その気持ちをフォローするかのように口を開いた。
「それでもさ、選ばれなかった奴の事を何度も考えだしてもキリがないよ。選ばれなかった奴も、恐らくプライドを捨てて自分を見つめなおすという事は、どこかでチャンスを得るための準備をしてると思うよ。」
私もその事については同感だったが、他人事のようには感じられなかった。
・・・あたしもこの調子で、二人と立ち並んで歩きたい。
今はまだできないかもしれない。でも、このままじゃ二人の横に立てない。
「あたしも、あおい君やつむぎ君やかおりちゃんのように・・・!」

