牧場に住んでいたモウコは白色に黒色の毛がところどころ密集して牛の様に見えるウサギです。
モウコが外でお散歩をしていると、カラスがつついて来ました。
「痛い!何するのよ!」
「ウサギのくせに牛みたいな柄しているから目立つんだよ!」
「そんな⤵好きでこんな柄になった訳ではないのに・・・。」
モウコは悩んでいました。
「黒色だけなら黒い場所に、白色だったら白い場所に、茶色だったら茶色い場所に逃げれば逃げられるのに・・・。」
モウコはどこに逃げてもウシ柄のせいでカラスに見つかりつつかれていました。
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ある日、モウコがカラスにつつかれ逃げていると
「逃げないで!」
と声がしました。
モウコが見上げると、一頭の牛のおばさんがいました。
「私の側にいればいいわ。」
ウシのおばさんは優しく言ってくれました。
そうして、牛のおばさんがモウコを守っていると、一人の男の子が
「お母さん!あの牛みたいなウサギかわいい❣家に連れて行ってもいい?」
「いいわよ、ちゃんとお世話するのよ。」
と言ってモウコはその男の子の家に行くことになりました。
モウコの新しい飼い主は優しくお世話をしてくれました。
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そのころ、牧場のカラスと牛おばさんは
「かぁー!暇だなぁ。」
「モウ、何言っているの?モウコのことつついていたくせに。」
「カァー!だって、オレは嫌われ者だから・・・。」
「モウ、しょうがないなぁ、私が遊んであげるか。」
「かぁー!本当かぁ?」
「モウ、ほら、かくれんぼうだ!」
「カァー❣隠れるぞー。」
何だか、楽しそうです。