あおい・・・、なんて言ったの?今の言葉、全てを失うかの様に聞こえたけど・・・。
「もう僕とは関わらない方がいい。他の友達と仲良くなってほしい。僕はあくまで妖怪でもあり、この家にとどまっている幽霊みたいな存在だから。」
「・・・そんな、嘘だ。・・・今まで僕は君のことを一番の友達だと思ってたのにそれでも友達を辞めようって言うの?」
「僕は今まで僕にすがりつく子供を見てきた。でも、友達ができたからこそ僕から離れてほしいというのもまた、僕の気持ちに偽りは無いんだよ。」
「・・・・・・嘘だ!!そんな風に言わないでよ!!僕との時間は嘘だったって言うの!?」
僕は信じたくなかった。あおいとの思い出を壊したくなかったからだ。
「ごめんね・・・。でも僕はこの場で他の友達を作らずにつむぎくんの人生を寂しくしたくないんだ。」
僕は悲しみをあおいに見せたくない気持ちで屋敷の前から走って山の麓までかけていった。
・・・信じたくなかった。涙が止まらなかった。
僕の隣にいたまやも屋敷前であおいに「言いすぎよ!」と怒った。
「ごめんね。僕こういうことは何度も経験してるから慣れているんだ。それより、つむぎくんをよろしくね。」
「・・・・・・!!」
あおいの暗い言葉と表情で悟ったまやはもう知らないと言わんばかりに僕を追いかけた。
そして3か月がたった。