僕の叫びはあおいに届き暴走を止めてくれた。
「お願いだ!やめてくれ!君が悪いことをして悪い妖怪になったらどうするんだ!?頼む、それだけはやめてくれ!!」
僕の想いが伝わったのかあおいの力は徐々に治まっていった・・・。
たくとは自由に動けるようになったが「ヒイイイイイ!!」と怖がって逃げて行った。
横にいたまやは僕の方へ駆け寄った。
怒りで暴走して遠くにいたあおいも今は静まって僕の元へ来る
「つむぎくん!?」
「大丈夫!?つむぎくん!?」
僕は緊張が解けて尻もちを着いた。
「大丈夫?怪我はない!?」
まやは涙を流していた。
それと同時にあおいも僕の脇腹に手をかけてくれた。
「・・・・・・あの時はごめんね。僕のお友達はね、昔から何千人もいて何千人も天国へ行ったんだ。僕の前で友達を看取ることもあったからつむぎくんがそんな風になって欲しくなくて酷いこと言ったんだ。だから・・・ごめんね。」
ガシッ!!
悲しみの涙を流したあおいを包むように抱いた。実態があるのか感覚はわからない。でもとにかくあおいを抱いた。
「謝るのは僕の方だよ!!君が昔から嫌な思いをしているのに僕があおいにばっかし頼っていたのに、それが嫌だってことを気づかずに!!でも僕だって君とはどうしてもまた友達になりたかったんだ!!なのに酷いこと言ってごめんな!!ううっ・・・・・・うわあああああああん!!」
僕の喚き声は屋敷周りの道まで響いた。ずっと・・・ずっと謝りたかった事を伝えることができた。
時が経って僕たちは中学生になった。