息切れしながらあおいの家に付いた時には、まやも先に到着していた。
「つむぎくん!やっぱり一番報告したい人は同じなのね!?」
「当たり前だ!俺もまやも随分世話になったからな。」
俺たちは笑いながらあおいの元へ駆けだした。だが、もう前のようにあおいの姿は見えなくなっていた。
俺が幸せになったから、もう姿が見えなくなったのかな・・・。
でももう見えなくても良い。その方があおいも良いだろう。
俺は感謝の言葉を高らかに叫んだ。
「あおい!今までありがとう!!俺、春から都会にある高校に通うから!君と一緒に居られて楽しかったからなあ!!」
俺たちは屋敷から去っていった。
・・・・・・そして見えないけどあおいがすぐそばで笑ってくれたような気がした。
「ふふ・・・、僕の方こそ君のような最高の友を作れて幸せだったよ。ありがとう、つむぎくん。」