や、どうも。この感じにも慣れてきたな。何ならエッセイのカテゴリーにいたときよりも
小説のカテゴリーでやり始めた期間の方が長いし。
たぶん、場所が変わってもずっと呼ぶと思う。忘れてた子の補完も含めて―――

🚪『(トントン)』

主『いやね』

主『だから呼んでないんだね今』

『―――主さんがそう言うのなら別に構いません。酸素が無駄になるだけなので』

主『うんいいよそれでも―――』

主『…ん?あれ…?』

主『…ちょっとまってやっぱこっち来て』

『―――はぁ…。まったくあなたは…。ランに似て大雑把ですね』

🚪『(開)』

主『…………』

『…なんですかその目は…。やめてください、虫唾が走ります』

主『うんやっぱりそうだよね?』

主『ってかもしかしなくてもそうだよね!?』

主『全然変わらんやんけお前!!!』

『―――』

『…まあ…。私は主さんの分身ですので』

主『そうだけど…。あ、そうそう自己紹介!』

主『自分も忘れてるから!』

『………』

『…『マーティ』です』

マーティ『トレードマークというのはとくにありませんが…この猫耳を見ればすぐに分かるかと』

マーティ『よろしくお願いします』

主『5年ぶり!!!』

マーティ『いいえ、6年ぶりです。生みの親ともあろう人が…』

主『すんごい毒吐くじゃん!!?』

主『それがお前さんのキャラだから変わってなくて安心したけど!!!』

マーティ『……にしても、前と比べて居心地が極めて悪くなりましたね』

主『悪くなったって言ってくれお願い』

マーティ『私にとっては、極めて悪くなったように思います。
ただでさえ前も兄と一緒にただただ海原を渡るだけの怠惰な日々を
過ごしていたのに…』

主『顔と声可愛い設定なのに言うことがもうさあ……』

マーティ『褒めても何も出ませんよ』

主『褒めてないわ』

マーティ『……かと思えば今は轟音だけが飛び交う煩い世界にガラッと……』

主『やめてお願いだから』

マーティ『では、主さんが喋るのをやめればいいのでは?』

マーティ『そうすればお互いに酸素を無駄にせずに済みますよ』

主『……確かお前さん設定年齢が12歳だったはず……』

マーティ『いらないことまで把握しなくて結構です』

主『………』

主『……はぁ~~……』

マーティ『…何ですか、気色悪いですね』

主『いや~…あのね』

主『最近どうって話がしたいのにね』

主『君が毒をポンポン吐くからね』

マーティ『いいえ』

マーティ『私はただありのままの事実を伝えているだけです』

主『ありのままの意味を履き違えてる』

マーティ『……世界のことなら、だいたいは把握していますよ』

主『お?』

マーティ『世界が変わったとたんに魔法を使った火災が起きてその犯人を突き止めるために
奔走していたのがわけあってこんな状況になった、と…。アビスから聞きました』

主『…あー…そっか面識あるのか』

マーティ『はい、ちょっと旧い付き合いです』

マーティ『聞いた話だと、どうやら今までは世界が終わるか否かの瀬戸際だったみたいですが』

マーティ『結局世界はこのまま残って、話せる場所だけが変わる形に落ち着いた、と…。
あまり口にはしませんが私も、ランと離れるのはさみしいので…。今話している場所を発つ程度に
留まって良かったです』

主『…まって』

マーティ『…まだなにか?』

主『アビスと会ったの?』

マーティ『はい、高速を軽く流していたら―――』

主『存在忘れてた子がいつの間にか車引っ提げてカムバックとかいう神展開やば……』

マーティ『…世界が変わったら何故かみんなが免許を持っていたと聞いたのでまさかと思ったのですが…』

主『…あったと』

マーティ『(コクコク)』

主『なんで』

マーティ『そこはあなたが知っていなければいけない情報では?』

主『敢えて聞いてんねや』

マーティ『…どうやら私は探偵らしいので』

マーティ『そこから一台支給された流れだったかと』

主『車種は』

マーティ『…シルビアです。型式はS15…』

マーティ『舵とは違うので扱い方はイマイチですが』

主『S15なあ……仕様によってヤバいか否かがわかるんだけど』

主『どんな感じのやつ?』

マーティ『…いかつめのエアロパーツとウイングがついたやつですけど』

主『…大体分かった』

マーティ『そんな程度で凄いか否かが分かるものなんですか?』

主『勘』

マーティ『処しますよ』

主『スンマセン』

主『けどヤバいことはヤバくね』

マーティ『というと』

主『いかついバンパーといかついウイングって時点でもうね』

主『下手したら警察が使ってるやつくらいごついと思うし』

マーティ『警察?』

マーティ『それなら、単なる白黒のパトカーでは?』

主『警察の人も世界観に則ってパトカーは使わんようになってるんだニャ~これが🐱』

マーティ『……大変気分が悪いのでこの部屋から消えていただけますか?』

主『ねえなんかした今!?悪いことした今!!?』

主『あとここ自分の部屋ァァァ!!君らは客人ンンンン!!!』

マーティ『…ずいぶんと質素な……』

主『毒しか吐けないのお前!!?もっと可愛い言葉とか言えないのお前!!!?』

マーティ『五月蠅いです黙って下さい』

主『なんか自分で作った子なのにハラ立ってきた…。なんでうちの子にこんな
ボロクソ言われなきゃいけないの…?』

マーティ『そう言われても仕方がないほど面白みのない人間だった、ということです。
ランと同レベルですね』

主『いや兄貴はもっとまともだと思うけどね』

マーティ『まともじゃないゆえに主さんの存在から抹消されたのでは?』

マーティ『まあ、私はランよりもまともだったからここに来れた、ということで』

主『なんか酷い言いがかりまで付けてきたどうしようたすけて🐱』

マーティ『事実です。ありのままの』

主『うーん倒置法……』

マーティ『……それで』

マーティ『警察の人たちはパトカーを使わない、というのは一体……』

主『いや今言うたやん』

主『世界観に則ってんのよ』

主『合わんだろ湾岸にパトカーは』

マーティ『…確かに…。誰もいない深夜にパトカーというのは少し…』

主『やろ』

主『だからや』

マーティ『…なるほど』

マーティ『この世界には、探偵と警察しかいないんですね』

主『どこまで察しがいいんだ君は』

主『そゆこと。この世界には探偵と警察以外いません』

主『ただ警察の部署と課が別個に分かれてたりするだけです』

マーティ『…そういえば、この世界には誰も勝てない人が一人いるとか』

主『…とうとうこの子にまで名前が行った…』

マーティ『それくらいは耳に入ります。一時期噂になるくらいの存在なので』

マーティ『…車種はインプレッサ且つ、私たちのような支給品ではなく自分で手に入れたものだと
聞きました』

マーティ『…会えたら、走ってみたいですが』

主『無理』

マーティ『?』

主『走ったとて勝てないから無理っつってんの』

マーティ『…本気を一切出さずに走っていると聞きましたが』

マーティ『それでも、勝てないんですか?』

主『ん、無理☆』

主『どんなにいい車であってもどんなにカスタムされてる車であっても無理です☆』

マーティ『…あの人にとっては、その程度の速さが普通ということ…ですか…!?』

主『目付き変わったな』

マーティ『もちろんです…!それを聞くと、後ろから見ずにはいられ……』

主『いやそれも無理』

マーティ『…?』

主『後ろから見る間もなくちぎられてThe End☆』

マーティ『ッ……!!!(掴)』

主『ちょっと…ちょっと痛い痛い痛い……痛いマジで……』

マーティ『………(離)』

マーティ『…すみません、揶揄って言っていると思ってつい…』

主『冗談に聞こえるかこれが』

主『誰も勝てないって設定まで付けてるのに』

マーティ『夢を簡単に壊さないでください』

主『前にいると背中は追えないし後ろにつくとクソ煽ってくるよ☆』

マーティ『………』

マーティ『…やはり鍛錬が必要、と…』

主『それをしても無理だからやめろっつってんだけどな』

主『…まあいいや、そろそろ時間だから帰ってもろて』

マーティ『…ふう』

マーティ『ありがとうございます、この苦しみから解放していただいて』

主『ん?』

マーティ『やっと呼吸ができて嬉しいです、それでは』

主『ちょっとまっ……』

マーティ『…なにか?』

主『主と話せて嬉しいですやろそこは!!!』

マーティ『心にもないことをわざわざ言えと?』

主『……もういいや帰って』

マーティ『…せいぜい嫌われ者にならないように気を付けて下さいね、それでは』

🚪『(バタンッ)』

主『………いろいろ凄いなあいつ』

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ワタル

音楽とゲームが好き(ちなみに音感あり)

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