Cross Over Is Like #03
2022年8月 好きなクロスオーバー作品をご紹介 愛及屋烏
超電磁大戦ビクトリーファイブ & ゴッドバード
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超電磁大戦ビクトリーファイブ
『超電磁大戦ビクトリーファイブ』は、長谷川裕一の漫画作品。
スーパーロボットマガジンで2001年から2003年まで連載されていた。 全12話+1話。単行本全2巻は双葉社とJIVEから刊行されており、後者には本作の前身となった短編が収録されている。
長浜ロマンロボシリーズを基に描き上げたクロスオーバー作品である。
本作においては『超電磁ロボ コン・バトラーV』『超電磁マシーン ボルテスV』『闘将ダイモス』を同一世界の出来事とし、3作品に登場したスーパーロボット、世界観、敵などを一つに昇華し、纏めあげている。
言うなれば「スーパー長浜ロマンロボ大戦」である。
当然のことながら本作初出の設定も多々あるので、原作設定との混同には注意が必要である。
単行本全2巻の内、第1巻が第1部、第2巻が第2部となっている。第2部では上記に加え『未来ロボ ダルタニアス』が追加されている。
基本、ストーリーの前提は、いつものスパロボ前日譚。 ~というのがありました的な。
スーパーロボット大戦シリーズの第二次α、第三次αで三作品が同時参戦なので、慣れたスパロボプレイヤーは原作アニメと併せて、何となく話の内容を脳内補完していると思われる。
超電磁烈風正拳突き※とかしたんだろうな、とか。 ちなみに漫画では大量の新合体技が登場する。
同系統作品、同監督or脚本でクロスオーバー&話をまとめるとシナリオの通りが良い、というのもいつも通り。
※「第3次スーパーロボット大戦α~終焉の銀河へ~」で実装された、3機による合体攻撃。
ダイモスの装甲弱体化技のファイヤー・ブリザードとボルテスⅤの拘束技の超電磁ボールで敵の動きを止め、コン・バトラーVが放つ突撃加速用のグランライトウェーブ(レール)にダイモスがトランザー(車両形態)で疾走し、敵の間近で瞬時に変形して決め技の烈風正拳突きを放つ、待望が実現したロマン技。
コン・バトラー+ボルテスの必殺技を合わせた超電磁スピンVの字斬りに比べると、ダイモスの一撃を活かす為の御膳立てをするイメージになる。
あらすじ
地球を守るロボットたちの活躍により、キャンベル星(コン・バトラー)、ボアザン星(ボルテス)、バーム星(ダイモス)の地球侵略軍は瓦解。
勢力は弱いながらも各星で活動していた穏健派達は、この機会を逃さず地球との四惑星不可侵条約を締結し、平和に向けた第一歩を踏み出そうとしていた。
だが、突如”デュナンの子”を名乗るジュエリオンの襲撃を受け、会議に参加していた四惑星の穏健派指導者たちがさらわれてしまう。
そしてジュエリオンは人質解放の条件として、100日の期限のうちに、指導者一人につき、別の星の住人千人の命を差し出すことを要求する。
かつての戦いで地球を救った葵豹馬、剛健一、竜崎一矢ら英雄たちは、愛機のロボットと共に、秘密裏に開発された超電磁戦艦マグネバードに乗り込み、目前に迫っていた筈の平和を取り戻す為、敵の本拠地である惑星デュナンへと旅立つ。
あらすじ・2
平和を取り戻した地球で寛ぐ超電磁チーム。 しかしそこに新たな災いの種が降って来た。
かつて、コン・バトラーVと戦ったキャンベル星の大将軍ガルーダ。
アンドロイドだった彼のオリジナルが次元の狭間から蘇って来たのだ。しかも、別の世界からダルタニアスを引き連れて。
そして、ガルーダを追って現れた仮面の騎士は、死んだ筈のプリンス・ハイネルだった。(ボアザンの王子として、ボルテスVと敵対した彼は剛兄弟の腹違いの兄だった)
異世界に戸惑いコン・バトラーVと戦いを始めてしまうダルタニアス。
なんとか超電磁チームと和解したダルタニアス一行。だがオリジナル・ガルーダの真の狙いは何なのか?無気味な陰謀が動き始めていた。
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