何も分からずに きらら に付いてきた夏花は傷だらけの祐樹の姿に驚いた。
「どうしたの?」
「ちょっと、喧嘩に巻き込まれて・・・。」
「病院には行ったの?」
「いいや、それはできません。」
「どうして?」
「警察に報告されると困るからです。」
「もしかして同じ学校の生徒さん?」
「はい。」
「ああ、そういうことね。」
「大丈夫なの?」
「大丈夫です。イテテ。」
「大丈夫じゃ無いじゃない。ちょっと、じっとして。」
「なんか、懐かしいなあ、先生に怒られるの(笑)。」
「笑ってる場合じゃないでしょ。」
「すいません<(_ _)>」
「もう・・・。」
夏花はそう言いながら、祐樹に自分が恋をしていることに気がつきました。
祐樹もまた、同じでした。
そして、これから起こる試練を思うのでした。
「元教え子と先生か・・・荒れるなぁ。」
たいしたことのない試練なのかもしれませんでしたが、二人にとっては重大なことでした。