Cross Over Is Like #07
2022年9月 好きなクロスオーバー作品をご紹介 愛及屋烏
牟田刑事官VS牛尾刑事VS事件記者冴子
前述
①商業的テコ入れ
各ストーリーのキャラクターの共演によって話題を呼び、不人気なシリーズに人気キャラクターを登場させて売上げを増やす、多くの巻数を必要とする複雑で雄大なストーリーを短い期間で展開できる、マンネリ防止などのメリットがある。
②オールスター物
巻数が最初から決定された新しいタイトルを作って、そこに既成のシリーズキャラクターを多数投入する「オールスター物」、あるシリーズに他のシリーズのキャラクターが登場するが、ストーリーの受け渡しがないカメオ出演や特別出演も、しばしばクロスオーバーと呼ばれる。
③世界観内共演
異なる主人公の物語同士が、同一世界、同一時間軸にあることを、作中で匂わされたり、また明示された場合、これもクロスオーバーと呼ぶことがある。
自叙
土曜ワイド年末スペシャル・テレ朝刑事コラボの中でも長編・長期のシリーズをご紹介。元々、刑事ドラマの中でも『刑事官』と『終着駅』は硬派系の中でも推しの作品。そこがコラボし、かつ『事件記者冴子』から水野真紀と船越英一郎が加わる。豪華すぎる。
概要
2001年から2017年までテレビ朝日系で放送されたテレビドラマシリーズ。 全16回。
主演は片岡鶴太郎(牛尾刑事)と水野真紀(記者冴子)。 同枠の特別企画として年末に放送。
ただし、2011年末の放送は行われず、第11作は「土曜ワイド劇場35周年特別企画」として、2012年2月25日に放映された。
詳細なタイトルは、
『牟田刑事官VS終着駅の牛尾刑事』 第1作から第2作までの2作品(2001年 – 2002年)。
『牟田刑事官VS終着駅の牛尾刑事そして事件記者冴子』 第3作から第5作までの3作品(2003年 – 2005年)。事件記者冴子が加わる。
『終着駅の牛尾刑事VS事件記者・冴子』 第6作から第16作までの11作品(2006年 – 2017年)。
ここで牟田刑事官が抜ける。 牟田刑事官役の小林が体調面から『牟田刑事官事件ファイル』も第33作(2007年6月23日放送)でシリーズ休止(2010年9月16日に小林が逝去したため、シリーズ終了)となっている。
原作のクレジットは、牟田刑事官が加わっている第5作まで「石沢英太郎・森村誠一」であるが、実際は森村誠一作品を主な原作としている。
また、牟田刑事官が抜けた第6作から第16作までは森村誠一のみとなっている。
新聞等のテレビ欄では文字数の都合上、 タイトルは『牟田刑事官VS牛尾刑事VS事件記者冴子』と表記されている。
実質的に牛尾刑事が主役の場合がほとんどで、冴子らの描写が少ない回も多い。作品の原作には牛尾刑事が本来登場しないものも存在する。
牟田刑事官事件ファイル
『牟田刑事官事件ファイル』は、1983年から2007年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」で放送された刑事ドラマシリーズ。全33回。
石沢英太郎の小説『牟田刑事官』シリーズが原作。
主人公の牟田一郎刑事官は小林桂樹、妻・明子は津島恵子が一貫して演じていた。
原作では牟田刑事官は福岡県警察本部の所属であるが、本作では神奈川県警察本部に所属して横浜市内の警察署に勤務する設定に変更されている。
長期にわたって制作されたシリーズだが、原作の牟田は初期の短編集で定年退職した設定になっている他、警察学校の教務部長となって登場するエピソードや再就職して警備会社の重役となって活躍する「退職刑事官」など、刑事官ではない牟田を登場させた作品も存在する。(これらを著した後にも刑事官時代の牟田を登場させた作品も発表しているが、それらを併せても多くはなく)本作は多くがオリジナル脚本である。
事件記者冴子の殺人スクープ
『事件記者冴子の殺人スクープ』は、1999年から2003年までテレビ朝日系「土曜ワイド劇場」で放送されたテレビドラマシリーズ。全4回。主演は水野真紀。
「週刊トピックス」編集部の記者・川村冴子(水野真紀)が、ライバル誌「週刊エピソード」の記者でフリーライターの緒方浩平(船越英一郎)と共に事件を解決してゆく。
劇中での冴子と緒方の掛け合いも特徴の一つである。
第3作のサブタイトルより冴子と緒方は恋人という設定になっていることが伺えるうが、ドラマの中では、恋人としてふるまっている描写はない。
本編の回数よりもコラボ出演の方が放送回数が多い。
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