Cross Over Is Like #11
SYSTEM COLLABO`s GAME #03
2023年11月 他所の土俵で作ったクロスオーバー作品をご紹介 愛及屋烏
ペルソナ3×ペルソナ4×ペルソナ5
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世界樹の迷宮
ペルソナQ シャドウ オブ ザ ラビリンス
ペルソナQ2 ニュー シネマ ラビリンス
前述
①商業的テコ入れ
各ストーリーのキャラクターの共演によって話題を呼び、不人気なシリーズに人気キャラクターを登場させて売上げを増やす、多くの巻数を必要とする複雑で雄大なストーリーを短い期間で展開できる、マンネリ防止などのメリットがある。
②オールスター物
巻数が最初から決定された新しいタイトルを作って、そこに既成のシリーズキャラクターを多数投入する「オールスター物」、あるシリーズに他のシリーズのキャラクターが登場するが、ストーリーの受け渡しがないカメオ出演や特別出演も、しばしばクロスオーバーと呼ばれる。
③世界観内共演
異なる主人公の物語同士が、同一世界、同一時間軸にあることを、作中で匂わされたり、また明示された場合、これもクロスオーバーと呼ぶことがある。
時を超えた邂逅を他所のシステムで披露するクロスオーバーコラボ作品。
自叙
普段のシステムを生かしつつ、独自の要素を加えた歯ごたえのあるゲーム。
シリーズ混成PTが楽しく組み合わせにもプレイヤーの趣味が出る。
ペルソナシリーズ
ペルソナシリーズは、アトラスより発売されている、コンピュータRPGのシリーズ作品。
『女神転生』シリーズの派生作品でもある。
本シリーズは異変によって、悪魔やシャドウといった異形の存在が出現するようになった現代日本の街や高校を舞台に「ペルソナ能力」に目覚めた主人公たちが協力して事態を解決に導くRPGである。
そのため回復施設が学校の保健室や町の開業医だったり、回復アイテムをドラッグストアで購入したり、防具屋がブティックだったりと背景の舞台装置が現代風になっている。
特徴として学校の怪談、噂、都市伝説といったオカルト的なテイストを盛り込みつつも、友情や恋愛といった若者にとって身近なテーマを扱っている。
日常の背後の異変を追う中で主人公達は、最終的に人間の集合無意識に基づき、顕現した神話存在と対峙する事になる。
システムが一新され、舞台設定がより現代的になり、ゲーム自体スタイリッシュになったペルソナ3以降、別ジャンルでの派生作品や他作品とのコラボも増え、同シリーズ内でのクロスオーバー作品も誕生した。
世界樹の迷宮
システムは古典的で、『ウィザードリィ』に近いスタイルの3DダンジョンRPG。
製作者も「現代の自分達が、ウィザードリィが生まれた時と同じ視点に立ったらどうなるか」をコンセプトの一つに挙げている。
システム回りや音楽等に古めかしさを際立たせる工夫が垣間見られ、ゲーム中でプレイヤーを誘うメッセージについても「さあ○○したまえ!」や「君は○○してもいいし、しなくてもいい / また○○してもいい」といった往年の翻訳物ゲームブックを思わせる、特徴的な文体を用いるなど、懐かしくも新鮮な雰囲気を演出している。
こうした作りにはプレイヤーの想像力を掻き立てる意図も込められており(これは製作者が「早解き禁止宣言」をしたことにも現れている)、近年の視覚的な要素を重視したRPGへのアンチテーゼとも取れる作品となっている。
また、戦闘面に於けるゲームの難易度は近年のRPGと比べると若干高めで、序盤の難易度は特に高いと専らの評判である。これは開発者によって意図されたことであるらしく、ゲームを進めるに従って難易度曲線は緩やかに落ちていくよう調整されているという。
こうした製作者のこだわりのためか必然的に近年のRPGに食傷気味だったオールドゲーマーを中心に話題を呼ぶ事となり、発売前から注目を浴びていた。
結果、発売後しばらくは各地の店舗で品切れが続出し、最終的には公式サイトにてお詫びの声明が発表される事態にまで発展し、それがまた話題を呼び極めて入手困難な状況が続いていたが後に再出荷され、この状態は解消していった。
『ウィザードリィ』とは異なり、本作にはキャラクターグラフィックが取り入れられている。萌え志向なイラストだと思われることが多いが制作者側は意識はしていたが狙ったわけではなく、一般ユーザーでも受け入れられるという認識でいた。
to be next page. 03-2 https://no-value.jp/novel/30404/