夏の日の淡い香り その2

僕は正直困惑していた。お兄さん役って何なんだろうと。

このまま無視をする手もあったのだが、なんだかその子の雰囲気が他とは違う何かを醸し出している気がして仕方がなかった。

詐欺まがいの一種だと嫌だし、そもそも報酬っていくらなんだろうか。

僕は散々迷って、LINEのQRコードを読み込んで登録してみた。

「夕方会った者だけど、よろしくね。」

すると、すぐ返信がきた。

「ご登録ありがとうございます。正直連絡が来ないと思っていたので嬉しいです。」

「まだお名前をお伺いしていませんでしたね。貴方様は何て仰るのですか?」

「私は架瑠と書いてかけると申します。」

「架瑠ちゃんね。了解。僕は良太だよ。」

「良太さんですね。承知致しました。」

僕はこんな一回り以上も下の異性の知り合いは一人もいなかったので、正直どう接していいか分からなかった。

育った時代が違うので、聞いてきた音楽、観たドラマや映画、テレビゲーム。

全てが違う気がして接するのが大変だろうなと思った。

そもそも私のお兄さん役って一体何をするのだろうか?

色々と想像を巡らせてみたが、彼女に関する情報が殆どない状態であり、家族構成も分からないので思い切って聞いてみることにした。

「架瑠ちゃんは何人家族なの?」

すると逆質問してきた。

「良太さんは何人家族なのですか?」

「僕は一人暮らしで、実家には両親がいるよ。後、妹が一人いる。」

「そうなんですね。普段どんなお仕事をしているのですか?」

「IT関係の下請け。つまらない仕事だよ。」

「架瑠ちゃんは学生なのかな?それとももう働いているのかな?」

「私は昨年度大学を卒業して、今は働いています。デザイン関係の仕事をしています。」

「今は一人暮らしで実家に両親がいます。兄弟はいません。」

その3へ続く。

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花の母としての気持ち

初めまして。花の母としての気持ちと申します。 好きな人物を模写、デザイン、詞、小説を書くのが好きで麻雀も好きです。 普段手が空いている最中にやっていることではまっている事はリズムを心の中で刻んだり、即興で簡単な歌を作って 鼻歌を歌ったりする事。 苦手な事は、面倒くさい作業をすること。これは今克服しようと努力している最中です。 どうぞよろしくお願いします。

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