夏の日の淡い香り その3

と、色々とその女の子と雑談をした。

一つ分かったのは彼女は社会人で働いていること。

それ以外ははぐらかされて聞いてもまともな返事が返ってこない。

そろそろ本題のお兄さん役って一体どんな事をするのか聞いてみたいと思っていた。

そうしたら、こんなメッセージが来た。

「そろそろお風呂に入って寝る事にします。また明日よろしくお願い致します。」

上手くかわされた感じがした。

僕はセブンスターを一本手に取り、ベランダに行ってお気に入りのジッポで火を点け一服した。

正直最近の世の中は喫煙者にとっては肩身が狭い。

会社ではもう吸えなくなったし、コンビニに置いてある灰皿か駅位でしかまともに吸えない。

家にいる時は天国である。

しかし、一日に吸う本数には制限を設けている。

何故なら煙草を吸う頻度を我慢すればする程一本が美味しく感じるからだ。

なので寝起きの一服は至福である。

煙草を辞めれば勿論お金は浮くが現状お金には困っていない。

そもそも物欲があまりなく、貯金は増える一方だ。

だからお金の使い道があまりないので今使っているジッポは結構奮発した。

とても満足して使っている。

友人関係は、親しい友人もいるにはいるが、あちらはあちら側で忙しく年に会っても一回位だろうか。

あまり人生を謳歌しているとは言えない平凡な青年だと自分でも思う。

一つ良いことは健康な事。

健康診断で引っ掛かった事は殆ど無い。

運動は毎日の通勤で往復1時間は歩くので、それが健康に良いのかもしれない。

僕は煙草を吸いながら思う。

架瑠という不思議な女の子。

僕は平凡極まりなく特徴もあまりない人間だが、彼女は違う。

服装が一番目立つが、顔の作りもかなり美形だと思う。

線の太い少し鼻から離れ気味の二重まぶた。鼻筋の通った掘りが若干深い鼻。大きめの分厚い唇。逆三角形から丸顔に近い輪郭。身長は小柄な方だろうか150cm位かもしれない。

・・・と、煙草の火を消し僕もお風呂に入る事にした。

シャワーを浴びている最中に携帯の通知音が鳴ったのに気づいた。

僕は一体誰からだろう?

と、思いながらも浴室から出た。

通知は架瑠ちゃんからだった。

「なんだか興奮して眠れないんです。もしよろしければ少しお電話しませんか?」

と、書いてあった。

僕はこう返した。

「そうだったんだね。大丈夫?電話いいよ。」

その4に続く。

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花の母としての気持ち

初めまして。花の母としての気持ちと申します。 好きな人物を模写、デザイン、詞、小説を書くのが好きで麻雀も好きです。 普段手が空いている最中にやっていることではまっている事はリズムを心の中で刻んだり、即興で簡単な歌を作って 鼻歌を歌ったりする事。 苦手な事は、面倒くさい作業をすること。これは今克服しようと努力している最中です。 どうぞよろしくお願いします。

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