通知音が来た。
「はい。もしもし。」
「もしもし良太さん。」
「明日はお仕事お休みですか?私は休みです。」
「僕も明日仕事休みだよ。」
「そうだったんですね。良かったです。このお電話ご迷惑かと思ってたので・・・。」
「迷惑じゃないよ。ところで君みたいな魅力的な子がなんで僕に話しかけたの?」
「そうですね。私にとって良太さんが特別に感じてしまったからなんです。」
「具体的にはまだ申し上げられませんが・・・。」
「特別かぁ。それってどんな感じ?」
「恥ずかしいですけど言いますね。唯一無二に似たような感じです。」
「良太さん身長175cm位じゃないですか?」
「よく分かったね。大体その位だよ。」
「やっぱり!もうちょっと仲良くなってから言おうと思ってたのですが、私と一日デートしてもらえないでしょうか?」
「女の子とデートなんて何年ぶりだろう。勿論いいよ。」
その後、30分位は話しただろうか。
好きな食べ物。好きな音楽。好きなスポーツ。好きなゲーム。話は結構多肢に渡ったが、意外とジェネレーションギャップを感じなかった。
23歳という歳とは裏腹に僕の思春期に聞いていた音楽やゲームを知っている事が多く正直会話は十分に楽しめた。
その後電話を切って寝る事にし、ベッドに入り目を閉じた。
デートは明後日の日曜日になった。
僕はどんな服を着ていけばいいか迷った。
正直ここ1年以上新しい服を購入していない。
明日一日使って決めよう。
・・・と、あれこれ考えていたら眠くなり寝た。
その5へ続く。