夏の日の淡い香り その4

通知音が来た。

「はい。もしもし。」

「もしもし良太さん。」

「明日はお仕事お休みですか?私は休みです。」

「僕も明日仕事休みだよ。」

「そうだったんですね。良かったです。このお電話ご迷惑かと思ってたので・・・。」

「迷惑じゃないよ。ところで君みたいな魅力的な子がなんで僕に話しかけたの?」

「そうですね。私にとって良太さんが特別に感じてしまったからなんです。」

「具体的にはまだ申し上げられませんが・・・。」

「特別かぁ。それってどんな感じ?」

「恥ずかしいですけど言いますね。唯一無二に似たような感じです。」

「良太さん身長175cm位じゃないですか?」

「よく分かったね。大体その位だよ。」

「やっぱり!もうちょっと仲良くなってから言おうと思ってたのですが、私と一日デートしてもらえないでしょうか?」

「女の子とデートなんて何年ぶりだろう。勿論いいよ。」

その後、30分位は話しただろうか。

好きな食べ物。好きな音楽。好きなスポーツ。好きなゲーム。話は結構多肢に渡ったが、意外とジェネレーションギャップを感じなかった。

23歳という歳とは裏腹に僕の思春期に聞いていた音楽やゲームを知っている事が多く正直会話は十分に楽しめた。

その後電話を切って寝る事にし、ベッドに入り目を閉じた。

デートは明後日の日曜日になった。

僕はどんな服を着ていけばいいか迷った。

正直ここ1年以上新しい服を購入していない。

明日一日使って決めよう。

・・・と、あれこれ考えていたら眠くなり寝た。

その5へ続く。

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花の母としての気持ち

初めまして。花の母としての気持ちと申します。 好きな人物を模写、デザイン、詞、小説を書くのが好きで麻雀も好きです。 普段手が空いている最中にやっていることではまっている事はリズムを心の中で刻んだり、即興で簡単な歌を作って 鼻歌を歌ったりする事。 苦手な事は、面倒くさい作業をすること。これは今克服しようと努力している最中です。 どうぞよろしくお願いします。

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