夏の日の淡い香り その5

と、返ってきた。翌朝目が覚めたのは8時半。

僕はセブンスターを一本手に取り、ベランダに行ってお気に入りのジッポで火を点け一服した。

やはり寝起きの一服は至福であると思った。

単純な話、寝ている時間の影響でニコチンの血中濃度が低くなっているから、その状態で煙草を吸うことにより一気にニコチンが吸収されるからだろうと思われる。

ある煙草の本によると煙草を吸い始めて脳にニコチンが到達するまでたったの8秒らしい。

僕は煙草は辞めるつもりはないが、一箱1000円近くになったら少し考えてみようとも思う。

煙草を吸い終わった後、簡単な朝食を作り、食べた。

デートの話だが、架瑠ちゃんは民族衣装みたいなエキゾチックな服装だったからそれに合いそうな服でも買ってみようかなと思ったが、男性用服だと中々難しい。

僕はモテる方ではないが、彼女がいたことは何回かあった。

しかし、久しぶりのデートとなると胸が高鳴った。

しかも、相手が結構な美形さんとなると更に嬉しく感じる。

一つ気になるのは多分僕はお兄さん役で恋人ではないことだ。

未だに何故お兄さん役なのかは分からなかったが、僕は街中に行きズボンとTシャツを購入しに出かけた。

8月で夏休みの土曜日なせいもある中、街中は混んでいた。

僕は格子柄の黒と茶色の模様のズボンとグレーの無地のTシャツを購入した。

今架瑠ちゃんは何をしているのだろう?

と、思ったが、今日は彼女からの連絡は一度もなかった。

僕は一通り買い物を終え、昼食のためにレストランに入った。

そこでトマトソースのパスタを頼み、食した。

お店から出る頃、架瑠ちゃんから連絡が入った。

「良太さんこんにちは。私は今明日のために何を着ていくか迷っているところでした」

「良太さんは何をしていたんですか?」

という内容だった。

そこで僕はこう返した。

「明日のために洋服を買ってお昼を食べていたところだよ」

と、返した。

するとこんな返事が返ってきた。

「それって私のためですか?なんだか嬉しいな」

「新しいお洋服見るのが楽しみです。」

その6へ続く。

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花の母としての気持ち

初めまして。花の母としての気持ちと申します。 好きな人物を模写、デザイン、詞、小説を書くのが好きで麻雀も好きです。 普段手が空いている最中にやっていることではまっている事はリズムを心の中で刻んだり、即興で簡単な歌を作って 鼻歌を歌ったりする事。 苦手な事は、面倒くさい作業をすること。これは今克服しようと努力している最中です。 どうぞよろしくお願いします。

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