軌跡~共に歩んだ道~ その2

その日から1か月が過ぎた。

最近まではお互い本を読んでいる事が多かったが、僕が気分転換に毛筆を始めたら夏樹も真似して毛筆を始めた。

「ねぇ春斗さん。お互い課題の字を決めてどちらが綺麗に書けるか競争しない?」

「夏樹さん本読んでたと思ったら急に毛筆を始めるんだもん。びっくりした」

と、笑って言った。

「いいよ。お題は何にしようか?」

「ちょっと待って。」

「ジャーン!電子辞書!母に持ってきてもらったの!」

「おお!それは便利だね。慣用句とかいっぱい載ってるでしょ?」

「何かお題になりそうな題材ってある?」

「ちょっと待ってね。今探してるところ。」

「これとかどうだろう。”弓を引く”」

「それってどういう意味なの?」

「反抗する。とか、そむく。って意味らしいよ。」

「お互い病気に反抗しようって意味を込めて書かない?」

「なるほど。じゃぁそれにしよう!」

と、弓を引くが課題になった。

さっそく書いてみるが字がシンプル過ぎて中々難しい。

ポイントは弓と引くの”引”のバランスのはずだ。

「どう?書けた?」

と、僕は夏樹に話しかけた。

「う~ん中々うまくいかないなぁ。」

と、夏樹は顔をしかめながら言った。

夏樹と春斗は試行錯誤しながら弓を引くを沢山書いた。

この病魔の進行が少しでも遅くなりますように。

と、願いを込めながら。

その3へ続く。

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花の母としての気持ち

初めまして。花の母としての気持ちと申します。 好きな人物を模写、デザイン、詞、小説を書くのが好きで麻雀も好きです。 普段手が空いている最中にやっていることではまっている事はリズムを心の中で刻んだり、即興で簡単な歌を作って 鼻歌を歌ったりする事。 苦手な事は、面倒くさい作業をすること。これは今克服しようと努力している最中です。 どうぞよろしくお願いします。

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