遥はとても驚いた。
ずっと心の中にいた彼が、ここ北海道に来るかもしれないと。
実は遥の家の両親と山崎家の両親は今でも交流があったらしく、山崎家の母がうちの息子が北海道に行くかもしれない。と、遥の母に伝えたのだ。
そして、遥は急いで支度し、新千歳空港に向かったのである。
数十年ぶりに再会した二人は互いの想いも変わることなく紡がれる。
「ねぇ。山崎君。私今度そっちに引っ越していい?」
と、遥は提案した。
「勿論だよ遥。これで本当に一緒になれるね。」
「結婚しよう。遥。」
「はい。」
完
*作者あとがき*
古典とは、長い時の洗礼を受けても尚輝き続ける存在である。
山崎と遥の二人の存在がそんな古典の様な関係になれればいいと思い、この物語を書きました。