LATER SEQUELS SERIES #01
2022年10月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
電光超人グリッドマン(1993~)
SSSS.GRIDMAN(2018~)
SSSS.DYNAZENON (2021~)
Continuation from last page. 01-5 https://no-value.jp/novel/31386/
各々の葛藤から、力を発揮できずに追い込まれるダイナゼノン
そして、怪獣と竜人の間に出現した紫の巨人――
グリッドナイト同盟
怪獣が出現する世界を渡り歩き、そこの平和を守る組織。
…といっても、構成員は戦闘要員のナイトとバックアップ担当の2代目の二人だけであり、常に行動を共にする。
それぞれ、SSSS.GRIDMANに登場した、グリッドナイト(アンチ)とアノシラス(2代目)の成長した姿。
「怪獣を倒し被害を食い止める」という目的を同じくする為、ガウマ隊には協力する姿勢を取っているものの、自分達への連絡手段は教えていない等微妙な距離感を保っている。
ガウマから「怪獣では無い事」を確認された際には、一瞬硬直したがはっきりとは答えていない。元怪獣と怪獣の家系なので当然ではあるが。
世界の境界を発動機スーパーコンピューターシステムを搭載した特殊なボートで越えてきており、第7話でガウマ隊と共闘し、ブルバインを撃破すると、その後もフジヨキ台に滞在。
実際のところ前作との直接の繋がりが一切示されていなかった世界に彼らが登場したことは、視聴者を大きく驚かせた。
キャラクターデザイン上はナイトは「新人なのに生意気な感じ」「ちゃんとしたスーツを着ているが社会人一年目」、2代目は前作とは逆に「いい香りがしそうなキャラクター」「童顔」が意識されたとのこと。
ナイト
アンチ時代と比べると身長が格段と伸びて、声も低めになった。
また、犬食いしかできなかったアンチと違って軽食をちゃんと食べている。
アンチの衣装と同じ炎のような模様のあるスーツを正しく着込み、腰には丸鋸の代わりにグリッドナイトキャリバーのような剣を帯びている…など、一番交流の多かったサムライ・キャリバーへのリスペクトと思しき姿をしている。
2代目
OLのような格好をしており、眼鏡をかけているほか、ハート型のピアスを付けている。スーツの右襟部分には赤いト音記号🎼が描かれている。社員証の様なものを付けているが理由は不明。
自ら「2代目」と名乗っており、ナイトからも「2代目」と呼び捨て(?)にされている。当然暦たちからは「なんの…?」とツッコまれているが特に説明はなし。
戦闘には直接介入しないが、第7回では破損したダイナゼノンに「フィクサービーム」を使用し、ブルバインのつのドリルで破損していた脚(ダイナダイバー)を修復した。
詳細は不明だが「一回分」しかなかったらしく、グリッドマンの同名の能力と違って数に限りがある消耗品である事、過去にも何度か使ってきたことが伺える。
このフィクサービームはバトン型のアイテムにカプセルをセットして放たれるが、その際の動作は『電光超人グリッドマン』に登場したコンポイド・ユニゾンがアノシラスを鎮めたシーンのオマージュとなっている。
なお、ユニゾンのオマージュ自体は初めてではなく、怪獣少女の服装もユニゾンの衣装の意匠が盛り込まれていた。
前述の通り当キャラクターは「2代目」としか名乗っていないが、もしかしたらアノシラスだけでなくユニゾンの2代目…という事を意図しての「2代目」なのかもしれない。
王と騎士帝
合体竜帝 キンググリッドマン
キンググリッドマンとは、『電光超人グリッドマン』に登場するグリッドマンの強化形態。グリッドマンがAW・キングジェットと竜帝合体した形態。
パワータイプのサンダーグリッドマンに対して、こちらはスピード重視の形態であり、ジャンプ力や走る速度はキンググリッドマンの方が上。そのため、重々しい外見ながら回し蹴りを放つこともできる。
ただ、重量ではサンダーグリッドマンよりも5万トン近く重く、馬力も30万馬力劣る。完全な上位互換とはならず、偽アノシラスに破壊された、ゴッドゼノンの復活と共に再びサンダーグリッドマンに合体可能になってからは、相手に応じて使い分ける格好になった。
頭部装甲に内蔵されている「キングサーチャーシールド」には、ありとあらゆるセンシングデバイスが組み込まれており、防毒マスクとしての機能もあり毒ガスを使用する怪獣相手に有効な形態。初登場は第26話のベノラ戦で、防毒機能が付加されたのもベノラの毒ガス対策という側面がある。設定上は脚部ロケットブースターを用いての飛行能力も有しており、その速度はマッハ50に及ぶ。
かなりの難産だったらしく、劇中で一平はダイナドラゴン全体をグリッドマンの鎧にすることを考えていたのだが、構造が複雑で考えがまとまらなかったところにゆかのアドバイスを受け、ダイナファイターを外して、キングジェットだけで合体できるようにするという結論に至ってこの形態が誕生した。
ゴルドバーン
ゴルドバーンは、SSSS.DYNAZENONに登場する怪獣。
第2話でちせが拾ったバロックパール(怪獣の種)が、彼女の感情を受け竜のモニュメントを形作り、第9話で黄金色のワイバーンへと変化した。
ちせの感情・言葉を理解し、「みんなと一緒に戦いたい」という願いを受けダイナゼノンとグリッドナイトをサポートする。物体を拡大縮小する光線を操る。
超合体竜王 カイゼルグリッドナイト
カイゼルグリッドナイトとは、SSSS.DYNAZENONに登場するメカニックなどが合体した形態。 ダイナゼノン・グリッドナイト・ゴルドバーンが合体して完成する超合体竜王。
グリッドナイトの胸部にダイナウイング、両腕にダイナストライカー、脚部にダイナダイバーが合体する(ダイナゼノンでダイナソルジャーが合体していたところがグリッドナイトと交替した形になる)。
そしてゴルドバーンが変形し、胴体が胸部に盾として、グリッドナイトの頭に兜として合体。
更に肩にダイナミックキャノンがドッキングして、背中から紫色のマントを展開(作画スタッフの追加発案)する事で完成する。
そのままの状態ではダイナゼノンとグリッドナイトの大きさの関係で合体できないため、ゴルドバーンが吐き出す拡大/縮小光線で合体に最適なサイズに調整される。ダイナゼノンと比較して変わったのはコアとなる機体(合体後は外装に覆われ、ほぼ見えなくなる)を入れ替えた点と装飾が追加された点であり、シルエットの大きな変化はない。
かなりの重装備だが、自身が巨大化して戦う事に慣れているグリッドナイトが機体制御に加わっているためか、空中に吹き飛んだビル群の瓦礫を足場に飛び回るなど機敏な動きが可能。
なお、グリッドナイトは合体に際してダイナゼノン時のダイナソルジャーと同様、背面に脚全体が見える姿勢に変形する。
…が、明らかにグリッドナイト(メカニックではない)にとって、とんでもない姿勢になっており、視聴者からの股関節を心配する声も大きい。
ちなみにダイナミックキャノンは肩から露出しているグリッドナイトの手で一度保持した後、後ろのジョイントで固定する形になっている。 肩に砲が付くスタイルは、色々と縁がある『勇者特急マイトガイン』の主役メカの最終形態の『グレートマイトガインパーフェクトモード』と酷似している。 本作のOP曲のタイトルが『インパーフェクト』なので、視聴者からは「インパーフェクトキャノン⁉」との声が上がった。
最終回ではゴルドバーンがグリッドナイトの翼になる変則的な合体を見せたが、これは同じく勇者シリーズの『黄金勇者ゴルドラン』における『大空合体スカイゴルドラン』ネタかと思われる。即興での合体かと思われたが、とあるアプリ※でのコラボにて時系列的に最終回より前に体験済みであった事が発覚した。
補助ありとはいえ縮んだり無茶な姿勢したりマスキュラスタイルで武装を保持したりと、ナイトの負担は計り知れない。
最もグリッドナイトの以前の姿である怪獣アンチも手の甲から爪を出したり全身の外殻を口のように展開してミサイルを発射したり、両足を展開してブースターにしたりしていたため、グリッドナイトからすればそれらに比べれば脚部の折り曲げ等些細な問題なのかもしれない。
名前のカイゼル(Keiser)はドイツ語で皇帝を意味する。
元ネタは原点作品『電光超人グリッドマン』のキンググリッドマンと、フォトストーリー「魔王の逆襲」に登場したグリッドマンシグマとキングジェットが合体したキンググリッドマンシグマ。
なお、キンググリッドマンの前書きが合体竜帝だったのに対し、こちらは超合体竜王となっており、キング(王)が「帝」でカイゼル(帝)が「王」と、肩書の意味が反転している。
またカイゼルグリッドナイトでは原典のキンググリッドマンがドラゴニックキャノンを使っていない点も補完されている。
ここはTRIGGER制作の短編アニメ『電光超人グリッドマン boys invent great hero』においてキンググリッドマンがドラゴニックキャノンを撃つ描写と同様。
アンチの元ネタであるシノビラーは、カンフーシノビラーとしてキンググリッドマンと戦い、ゴルドバーンの元ネタであるテレボーズは凶暴化させられた時に毒ガスを噴射してグリッドマンを苦しめている。
そんな、アンチがダイナゼノンと合体し、更にゴルドバーンがカイゼルグリッドナイトの兜(特撮版では防毒ガスマスクの部分)となるというのは特撮版を見ていた人からは感慨深い展開と言えるかもしれない。
後述
『SSSS.GRIDMAN』が記録的ヒットとなった事で、『GRIDMAN UNIVERSE』なるプロジェクトが発足された。
『SSSS.GRIDMAN』やスタッフの多くが続投した『SSSS.DYNAZENON』を中心とした世界観や物語、さらにはモチーフやビジュアルなどを、映像や商品など幅広い形で展開していくプロジェクトの総称だ。
元から単独で好きなシリーズだというのに『戦姫絶唱シンフォギア』※のアプリとのコラボや『スパロボ30』への参戦は、好きな物がタッグを組んで攻めてくる、嬉しい悲鳴だった。
2023年には、『SSSS.GRIDMAN』と『SSSS.DYNAZENON』のクロスオーバーかつ、続編となる劇場版の放映が決まっているのでまだまだ楽しみが残っているのがありがたい。
※SSSS.GRIDMANの本編後、SSSS.DYNAZENONの行間のタイミングでコラボしており、アンチとナイトの前後のどちらとも共闘するというレアな例。
END.