「5。4。3。2。1。」
着いた。
何て素敵な人なのだろう。
今まで真正面から見た事はなかったのだが、本当に整っている美しい顔立ちをしている。
少し離れ気味で垂れ目気味な二重まぶた。程よい彫りの深さ。鼻筋が通った鼻。大きめの口。もはやその美しい顔立ちは申し分のない程整っている。
歳は僕より2歳か3歳位上だろうか?
「いらっしゃいませ。」
僕に満面の笑みを浮かべ挨拶をしてくる。
しかし、僕は見てはいけない物を見てしまった。
彼女は左手の薬指に指輪をしていたのだ。
「既婚者だったか。」
と、僕はそそくさとその場を出てそのまま会社へと向かった。
その日の仕事は散々だった、今までしたこともないミスを何回もし、上司には叱られるし目も当てられなかった。
よっぽどあの女性が既婚者だったのがショックだったのだろう。
今日の仕事を終え、久しぶりに酒でも飲んで帰ろうかと思った。
この気持ちをやり過ごすには酒しかない。
気分はウイスキーをストレートで飲みたい・・・、そんな気分だった。
とは言っても、まだ19時程なので少し時間潰して21時頃行こうと思った。
僕はゲーセンに行って、久しぶりに〇ONAMIの〇eatmania IIDXをやろうと思った。
昔かなりやり込んだゲームで段位認定の一番上にもうちょっとでいける位まではやりこんだがそこまでだった。
1曲目は懐かしの〇ly Above(A)を選ぶ。さすがに1950点台には乗らないだろうが試しにやってみようと思った。ペースメーカーを95%にセットし、いざプレイ。
最初の皿は案の定黄ばむが、3個同時押しの皿の部分が微妙に光っていい感じ。ゴーストは白を保っている。
・・・と、そこそこのプレイが出来て久しぶりにしては上出来な1925点だった。
2曲目は何にしようか思案した。
新曲をやろうかとも迷ったが〇eu(H)がやりたくてプレイした。
以前はトリプル+120位は行っていたが、今の腕ではどうだろう。
曲がキャッチーなのが好きで昔やりこんだ。
さすがにBPMが200近いと疲れる。
トリプル₋20位だった。
今の腕でも十段位なら受かりそうだ。
最後は〇A(A)をやろうと思った。
AA判定はさすがに乗らないだろうと思ってたら乗った。
僕もまだまだこのゲームいけるんじゃないかと思ったが、今は生活が忙しいので無理だ。
家庭用の〇NFINITASをやるなら話は別だが、初期投資が結構かかる。
その5へ続く。