翌朝5時57分に起きた。
由香里さんから何か連絡があったか見たがなかった。
今日は金曜日。
食事に誘うなら今日がベターだろう。
とにかく会って一回煙草について聞いてみよう。
そこで文面だけ作って8時位に送ることにした。
文面はこうだ。
「由香里さん、昨日はありがとうございました。土日の予定は空いていますか?最初にお誘いしたように一緒に食事に行きませんか?」
と、いつものようにコーヒーを淹れ、食事を作って食べた。
家を出る前に先程の文面のLINEを送った。
その日もいつものように仕事をし18時半頃退社した。
携帯を見ると、このようなメッセージがきていた。
「いいですよ。何処かお勧めのお店はありますか?」
僕は彼女の好みが分からないので、こう返した。
「由香里さんは、フレンチ、中華、和食、イタリアン。どれが好きですか?」
するとお昼頃にこう返信が来た。
「私、味音痴なのであまり高級な所じゃなくても構いませんよ。でも気分的にはイタリアンが食べたいなぁ。特にピザ^^」
「分かりました。それではイタリアンにしましょう。日取りは土日どちらがいいですか?」
「明日の土曜日がいいです。」
「それでは土曜日にしましょう。待ち合わせ場所は11時半頃に駅の改札前でいかがですか?」
「分かりました。」
と、今日も仕事を終えすぐさま帰路に着いた。
途中で由香里さんがまだ仕事をしているかもしれないので、お店に寄ってみた。
するとまだ彼女はいた。
そこで一旦引き返して、コンビニに寄ってカフェオレのホットを買って、またお店に行った。
そしたら彼女は驚いた表情を一瞬だけして、ちょっと照れくさそうに「いらっしゃいませ」と、言って満面の笑みを浮かべた。
僕はこう切り出した。
「由香里さん。お疲れ様です。これよろしければ仕事が終わったら飲んでください。」
と、さっき買ったカフェオレのホットを差し出した。
そしたら彼女はこう答えた。
「ありがとうございます。ちょうど甘い飲み物が飲みたかったところでした。」
「いえいえ。今日は何時あがりなんですか?」
「20時までです。帰って落ち着いたらお電話してもいいですか?」
「いいですよ。お待ちしております。」
「それじゃ残りちょっとお仕事頑張ってくださいね。僕はそろそろ帰ります。」
「はい。今日もお仕事お疲れ様でした。」
その9へ続く。