時代はスマートフォンとか電車とか訳の分からない物が色々出てきた。もし人間として生きていたら使い方について熱心に勉強していただろうな。
そんな静かな毎日を過ごしていた日に、再び見知らぬ子供たちがやって来た。
ふゆき君の死後、あれから誰にも会えていない。
僕は子供たちに見つからずに隠れていた。
「つむぎ、まだ震えてるのか?」
「そりゃそうだよ!!こんなバイ〇ハザードみたいな場所から早く立ち去りたいよ!!」
大きくてがっしりした少年は恐怖心という物がなさそうだが・・・、もう一人の女顔の少年はビクビク震えてた。
女顔の少年の顔つきが僕の友達と似ていた。
まるでふゆき君に似ている・・・!
彼がこの子に転生したような姿だった。
そんな女顔の少年つむぎ君は恐怖が勝ったせいか暴走して庭中回り込んだ。
我を忘れて走り回った後に、何故か僕の屋敷まで戻って来た。
何がしたいんだ・・・。
つむぎ君はまたビクビクしてた・・・。
彼の前に姿を表すと、今度は彼が不幸な目に合うと思って去ろうとした。だが、ふゆき君のあの言葉を思い出した。
「もし・・・生まれ・・・変わったら・・・・・・、あおいの・・・元へ・・・また・・・きた・・・・・・い・・・な・・・・・・。」
彼が死ぬ前に呟いた言葉を何故今更思い出したのかわからない。
でも、この遺言がお互いまた会おうという意味を込めているならつむぎ君と・・・。
「ヒィッ!!」
「大丈夫?」
そこからつむぎ君と僕の物語が動き出した。
できる事ならこの少年に不幸なことが起きないことを祈った・・・。