LATER SEQUELS SERIES #05
2022年12月 後年になって続編orリメイクが作られたシリーズ 愛及屋烏
超獣機神ダンクーガ(1985~)
獣装機攻ダンクーガノヴァ(2007~)
Continuation from last page. 05-6 https://no-value.jp/novel/34245/
余りにも近年のスパロボ向けだったノヴァ
前作同様、話の微妙さからスパロボでの補正が期待されていたがなんとL参戦以降、任天堂ハード及び長期シリーズ全てに参戦していた。
理由として考えられるのは、
- Zシリーズは破界篇初参戦作品はリストラを食らったものがない
- 近年、大張氏がスパロボスタッフとの交流が深くなった
- 序盤の展開(戦場への武力介入)から、ガンダム00と絡めやすい(そのガンダム00自体がコードギアス、フルメタやガンダムWとのシナジーがあった)
- アイドル業のエイーダ・ロッサの存在からマクロスFと絡めやすい
- 精神コマンド要員(合体ロボ特有の一機に複数のパイロット)
- 数少ない女性主人公だから
- 機体数が少なくドッターに優しい(敵機を含めても10機以下が基本)
- 話が12話と短く、世界の根幹を成すような重い設定や死んだ主要キャラ等が存在せず、シナリオライターに優しい
- 新しめの作品であるため声優キャストを不備なく呼べる
2014年3月時点で「4人以上が乗り込むロボットアニメ」として一番新しかった為、年代の新しい参戦作品が中心になる近年のスパロボにおいて、どうしても外せない作品になったのだと思われる。
実際の参戦時の活躍
スーパーロボット大戦L
スパロボシリーズ初参戦作品。この頃は合体制限がなかった。
というか、最初から合体しっ放し。まぁ、システム上分離が厳しいので。
原作とは違い数多の侵略者に狙われている世界の為か、紛争への武力介入ではなく物語開始時点では、正義の味方として活動する方針に変わったらしく、自軍ことLOTUSと敵対することはない。正義の味方がテーマの『鉄のラインバレル』と初手で絡む。
本作のレギュラスαがイクサー系の敵に間違われたり、声付きでもないのにラスボスの若本氏が相変わらず自重しなかったりとネタが濃い。一方でガイキングのラスボスと葵ちゃんの声が同じだが、特に絡むことは無かった。
戦闘デモの演出に関しては既にほぼ完成している。
第2次スーパーロボット大戦Z、第3次スーパーロボット大戦Z
初の声付き参戦。
ダンクーガに関するスパロボオリジナル設定が加えられた。敵機体はジェノサイドロンシリーズが初登場。本作ではテロリスト・WLFが運用する機体の1シリーズとなっている。
原作第6話に登場するクライン・サンドマンの出典作品『超重神グラヴィオンZwei』と共演。
こちらの設定でも、コアマシン以外グランディーヴァはエルゴフォーム(合体)の負荷に長時間耐えられず、重力子臨界数がゼロになると強制分離してしまう、という設定があり、ダンクーガノヴァとも共通するバリメカ特有の合体制限である。
第2次Z破界篇ではこの合体制限が再現されるが、中盤からは解除される。 初代ダンクーガが参戦していることにより、獣戦機隊がチームDの先輩ポジに。
後編の再世篇ではWダンクーガの合体技の断空双牙斬も習得した。
中断メッセージでは忍と葵(破界篇)、忍とF.S.(再世篇)で「やぁぁってやるぜ!!!」を披露。
Lでの反省か、本作以降ゴッドビーストモード解禁~マックスゴッド解禁の間が長い。
第3次Z時獄篇では原作終了後な為か最初からマックスゴッドではあるが、とある事情により中盤まで力を封印されている。また、ムーンWILLがのび太みたいになってしまった。
封印が解ける直前の葵の言動がエロい。そしてセンパイはまさかの完全リストラになった。だが劇中のイベントで元祖ダンクーガの断空剣が継承された。
スーパーロボット大戦UX
原作終了後の設定で参戦。
当初はチームDが過去の記憶を消して普通の生活に戻っている為、エイーダ一人で頑張ることになる。このチームDの状況は本編EDの状況を踏襲しており、単純な原作終了後とは違う、『続き』というか続編の劇場版の様な雰囲気がある。
痒い所に手が届きすぎ過ぎる便利機体R-ダイガンと最序盤から参戦し、
精神コマンドが完璧なエイーダ視点ならば『獣装機攻 R-ダイガン』。
ゲーム的には本作唯一の多人数機体と陸適応上昇が美味しく、シナリオでは封印された記憶を解き放ち、参戦した第一部クライマックスが熱いチームD視点ならば『獣装機攻ダンクーガ SUPERNOVA』。これに関しては後述で掘り下げる。
なお、単独での出番を与えられたにも関わらずエイーダには新録がない。 わざわざ中断メッセージにおいて、一切顔を出さないエイーダを葵やジョニーが「エイーダはデート中」「エイーダはどうしても外せない仕事が入った」と言及して新録がない事を暗示までしている。
スパロボで新録がない事をこうもネタにされたのもエイーダくらいのものだが、当時演者の後藤さんは病気療養に入って声優活動を制限していたので仕方ない。
SUPER NOVA
『スーパーロボット大戦UX』の第22話にして、第一部最終話。
話のベースとなっているのは『鉄のラインバレル(原作漫画版)』における衛星破壊、及び核ミサイル撃墜シナリオで、タイトルも同作のサブタイから採用。
しかしそれだけではなく、原作終了後で記憶を封印された、獣装機攻ダンクーガノヴァのチームDの復活エピソードも兼ねており、「ダンクーガノヴァ二期」「獣装機攻ダンクーガスーパーノヴァ」と評価の声も多い。
他にもUX未参戦作品のZガンダムのクワトロ・バジーナことシャア・アズナブルのダカール演説を思わせるアレックス・ディノことアスラン・ザラ(SEED DESTINY )の活躍※も素晴らしい。
ある作品の後々の展開への伏線、これまで続いてきた自軍の政治的な劣勢からの大逆転劇、合間に挟み込まれるシリアスな笑い等、第一部最終話に恥じない非常に重厚なシナリオである。
※「アスランさんマジクワトロ」「俺の知っているアスランと違う」「スパロボ史上最高にカッコいいアスラン」等プレイヤーを燃えさせた。
あらすじ
衛星兵器を乗っ取り、地球の全人類に死の恐怖を想像させる加藤機関(ラインバレル)。
ハザード(忍者戦士飛影)の度重なる情報操作、地球連邦の主力機のGN-XⅣ(ガンダム00)に融合し、攻撃してきた異星体ELS(ガンダム00)との交戦記録から、今や世界の敵となってしまったJUDAの傭兵部隊『アンノウン・エクストライカーズ』(自軍部隊、以下UX)は衛星兵器の破壊を決意する。
ただでさえ絶望的な状況に加え、守るべき人々からも銃を向けられる…それでもUXは人々を守るため、宇宙へと発った。
その勇姿を目にしたある四人の若者たちは、とある場所へと向かうよう指示を受け、あるいは心のままに動き、集結する。
一方その頃、地球連邦議会ではカガリ(ガンダムSEED)に対するUXとの癒着の追求の査問会、及びハザードの人類軍(蒼穹のファフナー)結成へのシナリオが進められていた…
逆境の中戦場に赴くUX。
だが、加藤機関の精鋭や歴戦の猛将、更には強力な光学兵器と無敵の防御を誇る無人衛星に苦戦を強いられる。そこへ更にザ・ブーム軍(忍者戦士飛影)が、地球連邦の兵士を従えて登場した。
ハザードの暗躍による物である。当のハザードは連邦議会において、まんまとカガリを失脚させ、人類軍の結成も可決させてしまう。
(これで、民主主義は死んだ。万雷の拍手の中で…)
万雷の拍手に包まれるハザードを、カガリやマリナ(ガンダム00)は絶望しながら眺める事となる…
だが、そこへ一人の青年が駆け込んできた。
「議会の方々には突然の無礼を許して頂きたい」
戸惑う一同に対し、彼はサングラスを外し、こう名乗った。
「私の名は、アレックス・ディノ。そして、もう一つの名は…
元プラント国防委員会、所属FAITH…アスラン・ザラ!」
アレックス、否、アスランが告発したのは、プラント(ガンダムSEED)が傍受した、ハザードとザ・ブーム軍との密談だった。
更に立て続けに現れたエージェント・ヒューズ(ガンダム00)によって、これまでのUXの破壊映像が全て改竄されたものであることが明らかにされた。
ハザードは苦し紛れにかつて、大量の犠牲者を出したアスランの父、パトリック・ザラの名を出して糾弾するも、アスランの覚悟の前には何の意味もなかった。
そして遂にハザードは拘束され、UXへの誤解も遂に解ける。
そして、大統領より直々に、UXへの衛星兵器破壊要請が下される事となった。
一方、戦場では依然苦境が続いており、加藤機関はおろか、連邦軍兵士からも攻撃を受け続けるUX。
絶望的な状況の中で、エイーダは闘志を燃やし続けていた。
「ま、負けない…!あの人たちは、何があっても…決して退いたりはしなかった!だから私も、最後まで諦めたりしない!あの人たちに…笑われたくないから!」
「そんなボロボロになるまで戦った子を、誰が笑うっていうのよ」
傷ついた少女の耳に、凛と響く女性の声が聞こえた。
そして…
「超獣…合神ッ!」
後述
元々、鉄のラインバレルにおいての良&重要エピソードにこれでもか、と食材が盛られている。基本、ロボットアニメは放送の時点で完成した料理として視聴者に提供されるが、スパロボ参戦時には一度材料に戻される。
そこからは更に別の料理人の手腕が問われる訳だが、食い合わせの良い作品同士でのクロスオーバーはそれだけで美味しい。
その点、元祖ダンクーガより場合によっては評価の低いノヴァの方が併せる食材としては優れている事になるのがスパロボの不思議であり、醍醐味か。
END.