はじめに
みなさん初めまして、幽刻ネオンです。
この度は最初の一作目として『学院怪談忌 旧校舎の謎』を読んでいただき誠に、ありがとうございました。
このストーリーを制作するにあたって自分はジュナイブルホラー小説をかきたいと前から決めていました。
ジュナイブルといえば……ゲームでいうと、ニンテンドースイッチやPS4などの機種で最近リマスターされた『ペル〇ナシリーズ』や3DSのダウンロードソフトで隠れた名作『脱出アドベンチャーシリーズ』など、思春期真っ只中の中・高校生が怪談や都市伝説などの非現実的な事件を解決するアドベンチャーがあります。
概要
※ここからはネタバレを含みますので、まだ読んでないという方は先に本編を読んでからこちらへ来てください。
そもそも『学院怪談忌』という物語は、主人公(語り手)がまるで百物語を読んでいるかのように一人称視点で構成されています。
ちなみに……あと二人の語り手がいます(そちらはまた次回のお楽しみに……)
今回は『夜鎖タツキの章』ということで彼女が経験した、学院で起こった旧校舎の謎に迫るストーリーでした。
鍵となるテーマは【旧校舎】。
皆さんの学校に旧校舎はありますか?
その中で思い付いたのが【学校の怪談】。
幽霊に出会ったら呪われる、鏡に映るのが自分じゃない……など様々。
タツキが通う【私立清水黄昏(しみずたそがれ)学院高校】の旧校舎には、こんな怪談があります。
【影斗さん】という幽霊が旧校舎にいて声をかけられた瞬間に返事をすると呪われる。
それも一人でいる方が現れやすい。
タツキは旧校舎に閉じ込められてしまい、一人で脱出を試みますが……。そこで出会う不思議な二人の人物たちによってタツキの運命が変化してしまうのです。
おまけ
では、物語の主軸となる四人を紹介します。
イラストは明日照さんのご協力で描いてもらいました、ありがとうございます!
※とてもクオリティーが良すぎるので是非、明日照さんの記事も見てください!
実質コラボですね……
夜鎖タツキ (ヨグサリ タツキ) 【主人公、男装をしていて霊感持ち】
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白百合まりあ (しらゆり まりあ)【お嬢様な見た目、その正体は人形(ドール)】
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虎神院万里(トラガミイン バンリ)【不良な見た目、その正体はフランケンシュタインの怪物】
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裏土影斗(ウラド カゲト)【旧校舎に現れる怪異、その正体はヴァンパイア】
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いかかでしたか?
おや、四人がお話をしているようです。
ちょっと少しだけ覗いてみましょう。
ボーナスミニトーク
タツキ「僕が結局出会ったのって幽霊じゃなくて。まさか【お化け】だったとはね……」
まりあ『だましてごめんなさい。でも寂しかったのは事実です。一人はイヤなの』
万里『それは俺も同じだ。生徒に化けていたつもりが……我慢ができなくてよ』
タツキ「気がつかなかった。まるで本当の後輩と先輩みたい。でも、人形と怪物ねぇ……」
影斗『おい、俺を忘れないでほしい。タツキと最初に出会ったんだ。上手く騙せたろう?』
タツキ「……ヴァンパイアだと知ってゾッとしたよ。影斗はすぐ僕をからかうんだから」
まりあ『ふふっ。こうしてタツキさんがわたくしたちを受け入れてくれるなんて優しいわ』
万里『そうだな。けどよ、あのボロ校舎に住むのはもう懲り懲りだぜ……』
影斗『その意見には俺も同意だ、万里。これからはタツキと共に、な』
タツキ「ちょっと待って⁉ みんな顔が笑ってないよ……冗談だよね?」
まりあ『本気ですわ』
万里『当たり前だろ』
影斗『そういう訳だから、これからよろしくな』
タツキ「誰か助けてよおおおおおお!」
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最後に
もう、君が望んだ結果がこれでしょうに……。
代償は払っておかないとな……。
さて、次回はどんな怪談をお話しましょうか。
また恐怖の世界にあなたをご紹介します。
以上、見習い怪談師、幽刻ネオンでした。