「トラウマになる事は避けていこう」
「わかりました」
俺はエマの事を相談して2つだけわかった。
1つは、なるべくエマの嫌がる事を避ける
さっきみたいにエマがバグってしまうからだ
最悪精神状態が悪化しいまより酷いことになるかもしれない
それだけは避けたい
もう1つは、学校を休ませる
友達がいるエマだがパニック状態を引き起こす
可能性があると言われ問題が解決するまで
学校を休ませることになった。
「そうですか……お母様が急に亡くなったんですもの
いまはエマさんが休めるよう努めますので
こちらにあるエマさんのプリントだけ後日渡しに行きます」
「ありがとうございます」
記憶が元に戻るまで学校は休ませる
事件現場と学校は当分触れずに
会話をしていくしかない。
エマの担任の先生が話のわかる人でよかった……
俺はそっと胸を撫で下ろした。
「あれ?ねぇ誰か、ここにあったプリント知らない?」
「ソレならさっき…」
俺の携帯が鳴り響く
出るとさっき話した担任の先生だった。
「トモリ先生、どうしたんですか?」
伝えそびれた話でもあるのか
それとも連絡網か…
そんな事を考えていると受話器からは
慌てている声がして
「大変です、うちの生徒がそちらにプリントを
渡しに行きました。特徴は…」
エマのクラスメイトがうちにくる?
何も思い出さなければいいが変に思い出すと
ショック状態にまた陥る。
しかも1人で来るなんて… 俺も会った事がある子だろうか?
俺が受話器を持って考えているとインターフォンが鳴り
エマが出て行く
「どちらさま?」
「エマちゃん、やっと会えた!」
「え…あなた…誰?」
#2 あなた誰?
つづく