エマとセイラちゃんは
一緒にお風呂に入っている。
親の俺たちは
子供達の前では話せない本音を
語った。
「今日はありがとうございます。
セイラもエマちゃんに
泊まってもらって嬉しいみたい」
「こちらこそ。エマも楽しそうで
」
「正直不安でした。エマちゃんに
あわせてセイラが余計なことを
しないか」
「そんなことないですよ」
「さっきだって、記憶のお手伝いをするとか言い出して」
セイラちゃんママは
俺以上に不安のようだった。
エマに何かしないか
いまでも不安と泣き出した。
そして俺たちはある事を話し
「例の件ですが」
「わたしは真剣です。もし
そうなったらお互い
気づかいもなくなるし
子供たちのことを考えると
いずれは必要になってきますし♪」
「俺も同じ意見ですが
まずは子供たちの意見をききましょう」
子供たちの風呂上がりを待ち
ながら俺たちは来たるべき
時を待った。30分経って
セイラちゃんが最初に上がった。
「エマちゃんたらすごいのよ!
髪が長いからいろんな髪型に
挑戦できるし、入浴剤の入れ方も
知ってて!!」
セイラちゃんはとにかく
エマのことを自慢し
楽しそうに話した。
セイラちゃんが話していると
恥ずかしながらエマが上がった。
「セイラちゃん………大げさよ。」
「2人とも、アイス食べる?」
「私、苺のやつ」
首にタオルを巻いた
セイラちゃんが冷蔵庫に
小走りで向かう
エマは無言で俺の隣にきた。
セイラちゃんが
アイスを食べ終わるまでの間
エマと会話をした。
「また明日ね」
「おやすみ」
気づけば夜の九時
2人は、セイラちゃんの
部屋でまったり話を
するらしく
子供たちは早く部屋へ
そして俺たちは……
「子供たちには明日話しましょう」
ある件を明日話すことになり
親の俺たちは、別々な部屋で
寝ることに
朝ーーーーー
「おはよう」
「朝ごはんの前に話しておきたいことがあるの」
「どうしたの?ママ」
「セイラ、新しいパパは
ほしくない?」
「いまは考えられない…」
「エマちゃんパパが
セイラの新しいパパ…そして」
「セイラちゃんママが
エマの新しいママに
なるのはどうかな?2人とも」
#8 「新しいパパとママ」
つづく