新しいパパとママ
そんなこと考えたこともなかった。セイラちゃんママのことを、私はママと呼べるだろうか
答えがほしい2人と黙り込んで
考えるわたし………
セイラちゃんが怒り出した。
「エマちゃんパパがパパ?
確かにパパがいなくて
淋しい思いを何度もした。
でも、パパは2度と
セイラの前に現れる事はない
わたしのパパはたった一人よ!」
扉を音が出るように叩いて
自分の部屋へ戻るセイラちゃん
私は後をおった。
「エマちゃん?」
「大丈夫……じゃないよね…」
「私、私ね…ママの気持ちも
分かるけどエマちゃんのパパも
好きだけどあの2人が結婚して
私達の両親になるってことが
受け入れられないの」
本音をいいながら泣き出す
セイラちゃん。
私のママは、目の前で
亡くなった………。
それはもうカエラレナイ
心の底からママと呼べる人は
多分もういない………
セイラちゃんママを本心で
ママと呼ぶことはできない。
いまの私の気持ちと同じで
セイラちゃんもどうしていいか
わからない……のよね。
「私も怖いよ。セイラちゃんママが私のママになること
まずは、2人の話をきいてみよう?」
自分の気持ちを素直にいった。
包み隠さず………
セイラちゃんは泣きながら
笑った。私の手をとって
「なんだか懐かしい……
私の事覚えていなくても
やっぱりエマちゃんだなぁ」
優しく笑った……
その微笑みに懐かしさを憶えた。
初めて私は、セイラちゃんから
わたしに関する思い出で
濃いものを語ってくれた。
話しによると、私がセイラちゃんを憶えていたときは
家族の話で喧嘩をしたそうだ。
その喧嘩別れから2日後に
あの事件が起きて
いてもたってもいられなくなった。
「あの時もっとはやくに
私のパパのこと
いっておけば良かったって
思うの」
「踏み込んでほしくない
プライベートはだれにでもあるよ。最近パパと話したの
いまは、たまたま
セイラちゃんの踏み込んで
ほしくない時期に
あの2人が入ってきたんだね」
そこから私達は何度も
話し合ってパパ達のところに
行く決意をした。
「やっぱりダメなのかな?」
「いきなり受け入れてもらえない
わよね……。あの子達のことを
考えると………」
俺たちは、さっきのことを
深く反省していた。
俺たちからすれば
片親でなくなるメリットがある
あとは、自分の子供に
受け入れてもらえるかどうか
2人はまだ7歳
これから先、どっちかの
親が絶対に必要になって
来るときがある。
そのために俺たちは(親)
話し合って結婚する覚悟も
お互いしている
決して、亡くなった前婚約者の
ことを忘れない条約を守った
うえで
「パパ」
「エマ…」
「ママ」
「セイラ…」
子供たちがリビングに
戻ってきた。
今度は、ちゃんと話そう
自分たちの未来のために
#9 「親になる決意」
つづく