お母さん~このリボンってさ~
あの後、母にこのリボンのことを訊いてみた………
でも帰ってきた言葉はやはり前と同じ・・・。
それは、おばぁちゃんの形見よ。他は何もないわ・・・
そう、このリボンは私が小さい頃にいたおばぁちゃんが毎年の誕生日に
いつも送ってくれたリボン・・・
このリボンは、5歳の時にもらった碧いリボン・・・
その時はただ、ただ、嬉しくて本に挟むと本の世界へ飛べるなんて
知らなくて・・・・。頁次とはその時からの付き合い・・・
明日は休みだし、早く2話を体験するため寝るぞ~
私は、『少命』の世界へ飛ぶことを楽しみに早く寝た………
朝 起きると家族はみんな出かけていて久しぶりに家に1人となった。
こんなことも、あろうっかと~じゃーーーん!!!
昨日本屋で・・・少命の漫画、6巻まで買っちゃったもんね~~
詩織は、自分の部屋で大人買いの漫画『少命』を机に並べて1巻を
手に取り2話の項目を開くと碧い栞を挟む
すると、詩織は昨日と同様本の世界へ
お帰り~!詩織!!今日、詩織が読む作品は
『そして少女は全てを悟り、運命を決めた』だよ!!
詩織のキャラクターは引き継がれて、ジュリア
ジュリアらしく振る舞うことでハートを貯めることができるから頑張ってね!
頁数は、前回のあらすじを軽く説明
すると
詩織の意見を遮って魔法を唱える。
あの医者を、なんとかしてやr)
それじゃあ、今日も良きストーリーライフを!!ヴァーミリオン♪
【そして少女は全てを悟り、運命を決めた】
2話
なんだ、ジュリアにいつもついている男じゃないか・・俺に何か用か?
ジュリアは余命1ヶ月なんかじゃない!!お前が勝手に偽ってるんだろ??
子供にしては、たいしたもんだ・・。特別に教えてやろう・・・
俺はな?未成熟の女の子と結婚して嫁にするんだ!!いままで
見てきた子もそうしている・・・何人かには逃げられてしまったがね・・
それでも、諦めない!!ジュリアは俺と結婚するんだ~!!
な、なに・・・この男・・・ただの変態じゃない・・!!
バビロン、どうかジュリアを守って!!
そんなことさせない!!必ず、お前の野望を阻止してジュリアを
救ってみせる!!!
やれるもんなら、やってみな!子供が大人に勝てるとは
思えないがね???
そういうと、手を上げアドラーは帰っていった。
その夜、みんな寝たであろう時間を見てバビロンは窓から
ジュリアに気づいてもらえるようにノックをする。
・・・・・!!バビロン・・・!
親に気づかれないように、ジュリアは静かに窓を開けて
バビロンを部屋に入れる。
こんな遅くにどうしたの??
いいか、落ち着いて聞け・・・お前の先生はやっぱり闇医者だった。
ジュリアは本当は余命1ヶ月なんかじゃないんだ!!
・・・・え、どういう・・・
それって、どういうこと?
静かに話していた会話に聞き耳をたて
ジュリアの母親がジュリアの部屋へ乱入・・・・・・
俺、聞いたんだ。あいつがジュリアと結婚するために
余命1ヶ月って言って騙してること
・・・!なんてことなの!
うそ・・・・
2人は衝撃を受けた。ジュリアの発作は生まれつきあるが
ちゃんとした薬を服用すればすぐ治るとのこと・・・・・・
痛み止めを渡して、長引かせているのは弱ったジュリアを洗脳するため
私の・・・苦労はなんなのよ!!
アドラーセンセーが・・・私に嘘を・・・?
それで俺は思いついたんだ。1ヶ月までは、絶対に手を出さないから
1ヶ月で逆にあいつを利用してやるんだ!
・・・・あなた、頭いいのね??
でも、どうやって??
それは・・・
話し合いは進み、ジュリア達は≪闇にのまれたロリコンを成敗せよ!作戦≫を
実行することに決めた。ジュリアの母、ジュリアナも混ざり
準備は短期間で完全に終わるとのこと。
これからが、楽しみね・・・!
ジュリア、必ず・・・守ってみせるから・・・
2人とも・・・ありがとう・・・
私達は負けない・・。計画は明後日から実行され、それまで情報を探ることに
なったジュリアナとバビロン・・・。
私のために、2人とも・・・頑張ってくれてる
私にも・・・・何かできること・・あるはず!!
あ・・・!ハートが2個貯まった・・・
残り3つ貯まるといいのよね!
ジュリアとしてって、こういうことか・・・
☆詩織はハートを2個貯めた。
ジュリア~~~
バビロン!
そのまま花冠結びながら普通にして聞いてくれ
・・・・うん
闇医者に今まで診てもらっていた女の子達が遺体で見つかったらしい
え・・・花嫁にするんじゃないの?
あいつは、“何人かに逃げられた”って言ってたよな?
まさか・・・!逃げてる途中、捕まった子たち?
多分・・・
そんなっ!逃げても意味ないんじゃ・・
今回は、ジュリアのかあさんも味方でいてくれるから
そんなことにはならないぜ!!俺たち、お前を守るって決めたからな
バビロン・・・・
あれ・・・?なに・・このムネキュンは・・・・
私、本城詩織もしかして・・・バビロンに恋しちゃってるのかも・・・?
小さいのに男前だもんね・・・そりゃ惚れるわよね
ハートを2個貯めたからかすごい話になってきたわ・・・
ジュリア~あぁ~俺のジュリア!!待っていてくれぇ、もうすぐで・・・きみを!
俺のものにしてみせるよ~フハハハハハハハハ
診察に行く前にアドラーは自分の部屋に何枚も貼ってある
ジュリアの写真を見て不気味な笑みをしていた。
パシャッ
シャッター音・・・
誰かが、アドラーの部屋を撮影した。
つづく
『時間だよ~戻ってこ~い』
妖精が時間を告げると詩織は強制的にスタート画面に戻る
戻ってきた詩織は、興奮を抑えきれず饒舌に作品を語る。
ハートも貯まって、今後の展開が益々楽しみだわ~
ジュリアのお母さんの名前がジュリアナだったことに驚いたけど
お互い名前、1文字なのね!!親子って感じよね~~
私の家族、名前から一字取るとか全然ないのね~
にしてもッよ!!アドラー絶対に捕まるべきだわ、いえ捕まってほしい
バビロンがんばれ!!
今日も絶好調だね、詩織♪
次回はもしかしたらイベントストーリーになるかもしれないね。
2巻以降は買ってあるから読めるけど、私は本の世界で物語を知りたい!!
それは詩織次第だよ~。それじゃ、またね~詩織!
またね、頁次!!
詩織を抜き取ると自分の部屋へ戻って来る
ベッドに寝転んでいると、スマホに着信が鳴る
誰だろう・・・・?
しおりん、聞いて!少命が・・・少命が・・・終わっちゃったの!!
つづく