学院怪談忌 呪われた箱 ACT2-2 心霊 Psychic 

(先生の様子が何かおかしい……)

「……あなた、誰? 先生じゃないよね」

気がつくと彼女は黒い蝶々になっていた

「え……」

そして蝶々はホコリへと変わり床に落ちた

怒りがこみあげてくる。

「もう! 絶対に許さないんだからあ……!」

どのくらい時間がたったのだろうか。

掃除ってとても楽しいなとこれまでは思ってきたのだが、今回ばかりは違う。

先生に化けていた蝶々が許せなくてなかなか、上手くいかない。

だとしたら今、彼女はどこにいるんだろう。

その時、あたしはとある違和感を覚えた。

「おかしい……どうしてこんなに綺麗なの?」

ホコリが一つもない。

夢でも視ているのだろうか。

「いやでも他の場所がよごれているはずだよね……」

辺りを見渡すと、どこを見ても綺麗になっているところが多い。

(もしかして、二階も?) 

そういえば、まだあたしはこの家のことをまだよく知らなかった。

「そうだ! なんでここ調べるの忘れたんだろ。あっ……勢いで向かったからか」

あたしは急いでスマホでこの家の詳細を調べた。

すると記されていたのは自分でも想像していなかった事が。

(ん? なにこれ……⁉)

いわくつきの幽霊屋敷  ××スポットとしては隠れ名所 所有者が行方不明

「うそ……行方不明……冗談だよね?」

どうやらこの家が事故物件扱いされているようで、サイトを見る限りあまり評判はよくない

誘拐犯が入った噂もアリ 肝試しに来ていた者が原因不明の×××

なんだか気持ちが悪くなってきた。

手の震えも止まらない。

「噓でしょ……」

無事に脱出できたら、バイト先にクレーム入れたいくらいだ。

「まあでも、とりあえず掃除をしながら探索してみたほうがよさそうね」

気持ちを切り替えて、あたしは別の場所へと移動した。

今度は二階だ、何事もないといいが。

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幽刻ネオン

はじめまして、趣味は読書(ミステリー、ホラー、怪奇小説)とゲーム(リズム、ノベル)です。最近までネットで小説をかいていました。自閉症、トランスジェンダー持ちではありますが、無理なく仕事ができるように訓練しています。スピリチュアル(占いなど)が好き。 アニメ(ラブライブ)やゲーム実況(にじさんじ)にはまってます。 紡ぎ手として様々なことに挑戦していきたいです。

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