はじめに
こんにちは、幽刻ネオンです。
二作目の『学院怪談忌 呪われた箱』を読んでいただきありがとうございます。
今回は思考を変えて【事故物件】をテーマにしました。
前作の【怪談】とは少しダークな雰囲気にしてみました。
今回は力を入れたので考察もはかどります。
自分は物語を考察するときキャラクターの【個性】を気にするようにします。
性格なんて、みんな違ってみんないいですからね。
前作をゲームで例えるなら、CelloA(全年齢対象)。
今回はCelloC(15歳以上)レベルに変化したくらい。流血描写が多くなっていますがそこは目をつぶってほしいです。
概要
※ここからはネタバレを含みますので、まだ読んでないという方は先に本編を読んでからこちらへ来てください。
今回は『朝宮蘭の章』ということで彼女が経験した洋館で起こった不思議なストーリーでした。(彼女の物語は、正直めちゃくちゃ怖いです)
今回は駆け引きも重要な回となっています。
さて、今回鍵となるテーマは【箱】と【呪い】。
このテーマときいてあなたが思い浮かぶのは何でしょうか?
開けちゃダメだと言われて開けたくなることありませんか……?
例えば、『パンドラの箱』を知っていますか。
存在はしないですが、この意味には開けてしまうと『数多の絶望』が出てきますがそれと同時に開けた本人に『幸福が訪れる』という説があります。
蘭が見つける箱は、恐怖そのものが詰まっている……。
ハウスキーパーのバイト中、蘭の依頼先は中学時代の恩師である『牧原令菜』が住む洋館に向かいますがそこで様々な怪奇現象に巻き込まれてしまいます。
しかも、令菜先生が行方不明でショックを受ける蘭。
そんな中、二つの箱を見つけて好奇心で開いてしまいます。
そこに現れた二人の男性……しかもその正体は怪物⁉
蘭は閉じ込められてしまったこの洋館から脱出するために奮闘します……。
おまけ(ボーナス)
お待たせしました、物語の主軸となる四人を紹介します。
今回は、まにーさんのご協力でイラスト(挿絵など)を描いてくださいました。
素敵なイラスト、ありがとうございます……!
是非ともまにーさんの作品も見て下さい!(http://no-value.jp/author/0010290124/)
今回からキャラクターの詳細も紹介します。
朝宮蘭(あさみや らん) 【主人公、心優しき霊感少女】
前作の主人公に比べて可愛らしい女の子がいいなと思いながら考えました。
高校3年生とは思えない見た目でどこか幼く、ピュアな性格です。
シナリオをかいてる、私が言えることではないですが……可愛すぎて尊いです!
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牧原令菜(まきはら れいな) 【元美人教師、真実が知りたい幽霊】
蘭の心を救ってくれた重要人物、大人の女性です。
一見近寄りがたい雰囲気に見えますが、実は寂しがり屋でもあります。
残酷な呪いにかかりずっと縛り付けられていた幽霊(彼女)は、はたして怖いと言えるでしょうか?
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李九龍(リ・クーロン) 【生意気な青年、その正体はキョンシー】
見た目も性格も生意気な奴、ドSキャラはお好きですか?
蘭と出会い、からかいたくて仕方ないのは生きている人間と出会えたことが嬉しいだけ。
ちなみに赤メッシュを入れたのは、まにーさんのこだわりです。カッコいい……。
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ランスロット・アスター 【神出鬼没なエクソシスト、その正体は吸血鬼】
中世欧米貴族の彼はあまりにも優しすぎる性格、吸血鬼キャラはいいですね。
しかし本当の目的は、蘭を我がモノにしようと考えています。
イケオジで蘭を娘のように可愛がる……無自覚ヤンデレキャラが一番怖いです。
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いかかでしたか? おや、四人がお話をしているようです。
ちょっと少しだけ覗いてみましょう。
ボーナスミニトーク
蘭「あーあ、バイトが無駄になっちゃった……ツイてないなあ」
九龍『おい、何もそう落ち込まなくていいだろ』
蘭「そんなこと言われたって、あの時は色々驚いたから! まあ、冒険はできたからいいけど……」
ランスロット『真実を知り呪いさえも、覚悟をもって受け入れた。あの時の蘭は正直カッコよかったぞ?』
蘭「いいもん! でもありがと。あたし、令菜先生に恩返しできたかな……」
令菜『ええ、できたわよ。それと二人とも……疑ってゴメンなさい』
九龍『もう気にしてねえよ。怖いなんて普通の反応だろ』
ランスロット『安心したまえ。蘭は責任を持って俺と九龍君で見守ろうではないか。血の契約もしたからな』
蘭「きゃああああ⁉ まってまって! それだけは秘密なの!」
令菜『蘭ちゃん……私の代わりに身体を張って……強い子ね』
九龍『だろ? だから令菜は安心して逝くといいぜ』
令菜『その事なんだけどね。私は神様から蘭ちゃんの守護霊になりなさいって』
蘭「え? 嬉しい……。これからは困ったら令菜先生に止めてもらおうかな!」
令菜『うーん。それは私の力では無理があるわね……』
九龍『うるさい奴が増えるだけだな。まあいい』
ランスロット『寂しさを紛らわすいい機会だ。だが、蘭。俺から逃げられると思わんことだ』
蘭「い、いや……許してよぉ!」
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最後に
あなたが体験してそれを開けてしまった代償だ、償ってもらうぞ。
おっと、これは失礼しました。
正直今回は、以前の怪談より少し怖かったかもしれません。
ですが実際に心霊スポットに行ったらこんな結末が待っているかもしれませんので。
良い子は絶対に行かないでくださいね。
ちなみに、私は行かなくても幽霊や妖魔がいると信じているので雰囲気だけで楽しみます。
次回は意外な主人公が出てきますよ。
それまでは……夜鎖タツキ君。
朝宮蘭ちゃんのお話を【よく】読んでおいてください。
意味が分かると怖い話が本文のどこかにあります、ぜひ探してみてください。
最後にアイキャッチを添えて、次回もお楽しみに……。
以上、幽刻ネオンでした。
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