碧い栞と王子様#20

では、ストーリー様が戻られたので緊急会議を致します。
本日の議題『人間界について』

秘書が仕切り会議が始まるといろんな精霊が喋りだす
問われた事についてストーリーは述べてたが
納得がいかない精霊は身を乗り出して
攻撃を仕掛けることもある。

そこまで、オリジン様… やりすぎです。
ストーリー様にこれ以上攻撃をし続けるというのなら
あなたを処分しなくてはいけません
現時点で、あなた以上にオリジナルストーリーに適した
仕事ができない精霊がいないことも確か…
もう少しご自分の立場を弁えての行動をしてくださいませ

冷静に秘書がオリジンを説教するとその場は凍りつき
誰も喋らなくなった。ストーリーが立ち議題について
語り出すと精霊達の目線は全員ストーリーを向いた。

これは余の持論だが、人間界にもイイ人間とワルイ人間がいる。
今回詩織を刺した人間はワルイ人間だ…許せないと思った
ただ、人間の身体と余達では身体の造り方も言語も
住む世界もなにもかも違う…治癒能力で回復させることはあっても
死んでしまったら余達はなにもできん。
人間の身体は、人間にしか治せない… 
よって…人間界に精霊が留まることは禁忌とする
過去に人間と関わったせいで情が湧き後悔してるモノもいる
余達にとっても悪影響に繋がる。ただ、例外としてワルイ人間を
こちらに連れてきて裁く方針をとっていこうと思う

それは意外な結果だった…
大精霊が下した結論はイイ人間は苦しまないように
イイ人間は本界へ連れて来てはいけない
その代わり、ワルイ人間を本界に連れてくる

質問、ワルイ人間を本界へ連れてきてどうするのです?

余達にしかできない制裁を下す。自分のした罪を
償うまで人間界へ戻れない、内容はそのモノが苦手な本を
自動的に読ませる。精神的ダメージを与える…と言ったものだ

挙手制で内容の賛否が決まり結果は賛成と答えた精霊のみだった。
そして、今回の罪人に選ばれた人間は

桜火

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会議は進み、およそ5時間にも渡る大会議となり
精霊界では会議の自己更新記録となった。
会議が終わるとストーリーは本会へ戻り
あるモノを呼び出した。

木時、いま…よいか?

大精霊様が俺になんのよう?

そうピリピリするでない、お主にとっても大事な話だ

大事な話?

ここでは伽羅の邪魔になる、場所を移ろう

ストーリーは、木時を連れて精霊界にある
客間へ移動した。

つづく

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水樹

最初に絵を描き始めたのは小学生の頃でした。 それから、自分の世界観を文字におこしたり、絵にするのが趣味になっています!!

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