※この物語には刺激が強い(ホラー、百合、BL)要素が含まれます
読むときはくれぐれも自己責任でお願いします
暗いのに、何もみえない。
全てを思い出そうとすると頭痛がしてきてイライラするのだ。
ひんやりとした冷たい空気がこの空間をおかしくさせる。
居場所は、ここでいいのだろうか。
何年もずっと生きている人間に出会っていない。
寂しくて仕方がない。
もし叶うのなら、ここに誰かが来てくれて誰かと話がしてみたい。
だってせっかく目覚めたからにはここでじっとしているのも何かイヤだ。
絶対に誰も逃がしはしない。
たとえそれが大きな壁にあたる試練だとしても。
あーあ、また悲鳴が聞こえた。
でもすぐに逃げられてしまう。
だが、今度は逃がさない。その願いが叶うまでは。
清水黄昏学院(シミズタソガレ)高校。
これは、冬に起こった大きな出来事だ。
一年生のクラスでひとりの生徒が行方不明になったらしい。
下校中してから、家に帰っていないという。
なかでもウワサで上がっているのが、とある生徒の存在意味ではないかと。
その被害者となるのが韓国人の留学生『ソ・シア』という美少女。
美人でお嬢様(どっかの財閥の令嬢)でもありクールで近寄りがたい雰囲気を漂っていた。
一部の女子の中で退学しろと言われ嫉妬する女子生徒が多い。
しかも行方不明になった生徒はシアをいじめた疑いのある生徒。
それを知っているのはごく一部。
これは一人の学生が体験した呪われた物語……。